うつ病からの脱出ー「脳の栄養不足」5つのタイプ 1ー

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今回は「脳の栄養不足」5つのタイプというテーマでお伝えします。

著書『うつは食べ物が原因だった!』から下記抜粋します。

「脳の栄養不足」5つのタイプ
低血糖症(無反応性低血糖症、 乱高下型低血糖症)
「無反応性低血糖症」とは?
低血糖症の2つめのタイプは「無反応性低血糖症」です。これは文字通り、食事をとったあとも血糖値が上がらないのが特徴。10代〜30代前半の人に多く見られますが、 血糖値が上がらないため、脳や筋肉などエネルギーを必要とする体の部分に十分なブドウ糖を供給することができません。
インス リンは頻繁に出たり出なかったりを繰り返しています。 血糖値がこのような曲線を描く人は、疲労感が強く、常に体のだるさを感じています。朝になってもなかなかベッドから起き上がることができず、仕事や学校に行くのも億劫になる、といったことにもなります。
たくさんエネルギーを必要とする脳がエネルギー不足になっているわけですから、 思考力は低下します。やる気が感じられず、動きも緩慢なため、一見するとク“なまけ病〞と受けとられがちですが、実は無反応性低血糖症が隠れているケースが多いのです。

「乱高下型低血糖症」とは?
血糖値が上がったり下がったりを繰り返すのが「乱高下型低血糖症」です。脳へのエネルギー供給が極めて不安定ですから、心にもそのままの変化があらわれます。
ニコニコと朗らかにしていたのに、突然、表情が険しくなったり、めそめそしていると思ったら、次の瞬間には笑い出したり、といったことになるのです。血糖値と同じように感情が“乱高下〝するのが、このタイプの特徴といっていいでしょう。
また、血糖値が急激に下がるのに備えて、 常に交感神経が緊張状態を強いられ、そのために交感神経を司るホルモンがたくさん分泌されます。脳内の神経伝達物質では、ノルアドレナリンの数値が高くなっていることが多いといえます。
なお、これらの低血膳症のタイプは、一股に認知されている正式名称ではありません。血糖値の変化の傾向によって、任意に分類したものです。

低血糖症はうつと診断されやすい
ここまでお話ししてきたように、低血糖症の人にあらわれる症状は、うつ症状と極めて似通っています。そのため、栄養のトラブルである低血糖症が、うつと診断されてしまうケースが非常に多いのです。
すでに説明したように、うつの診断は患者さんの症状だけを判定材料にして下されます。
「やる気がなくなり、夜もよく眠れないし、気分が滅入ることが多い……」
そんな症状を訴えたら、まず、例外なくうつと診断されます。そして、うつの治療薬を処方されるわけです。本来なら、栄養面からアプローチしなければいけないケースで、薬漬けにされてしまうことの弊害は甚大です。

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「脳の栄養不足」5つのタイプ
鉄欠乏
鉄欠乏には精神症状もある
鉄欠乏というと、真っ先に貧血を思い浮かべるのではないでしょうか。 しかし実は、鉄は脳の神経伝達物質の合成にも深くかかわっているのです。神経伝達物質はいくつもの合成プロセスを経てつくられますが、おもに鉄を必要とするのはその初期の段階です。
鉄欠乏になると、神経伝達物質の合成がうまくおこなわれず、さまざまな精神症状があらわれてきます。たとえば、ちょっとしたことでクヨクヨと思い悩んでしまう、憂うつな気分が長く続く、といったことになりますし、睡眠のリズムが乱れて、寝起きが悪くなったり、夜中に目が覚めるといったことも起きてきます。
いうまでもなく、これらはうつでよく見られる症状です。そこで、鉄欠乏の人がうつと診断される、というケースがしばしば起きてくるのです。
鉄は酸素を運ぶ役割を担っていますから、 欠乏すると酸素の供給が十分におこなわれ ず、いわゆる酸欠となって、疲れやすい、筋力が落ちる、めまいや立ちくらみがする、ということにもなります。
また、鉄はコラーゲンの再合成にもかかわっていて、その欠乏はコラーゲン不足をもたらし、体の節々が痛くなったり、肌や髪、爪の質の低下につながったりします。
血管の壁もコラーゲンが材料ですから、これが弱くなり、アザができやすい、歯茎から出血しやすい、などといったことも起きてきます。美容の面でいえば、シミができやすくなるのも鉄欠乏のシグナル。このように鉄の役割は重要ですが、現代人は総じて深刻な鉄欠乏に陥っています。特に生理のある女性は、1カ月に30gの鉄が生理で失われるのに対し一日の鉄の平均摂取量は1 ㎎強ですから、計算上は生理の出血だけで使い果たしてしまっていることになります。
積極的に鉄を多く含んだレバーや赤身の肉を食べてほしいものですが、相変わらずのダイエットブームで肉は敬遠されているのが実情。女性ばかりでなく、男性もメタボ対策に必死で「肉を控える」という誤った常識にとらわれています。ここは意識を大きく変革して、肉をどんどん食べる食生活に切り替えましょう。

貯蔵鉄不足でも同じ症状が起きる
もうひとつ、貯蔵鉄についても知っておかなければいけません。鉄のほほ3分の2 は赤血球のヘモグロビンにありますが、残りの大部分は貯蔵鉄(フエリチン)として、 肝臓などにストックされていて、必要に応じて使われるのです。この貯蔵鉄が減っている状態でも、めまいや立ちくらみ、頭痛など鉄欠乏と同じ症状が起こります。 貯蔵鉄が常にストックされていることが大切ですが、通常の血液検査には貯蔵鉄の状態を調べる項目はありません。気になる方は、一度詳しい検査を受けてみることをおすすめします。

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以上、抜粋終わり

うつ病の原因もいろいろありますので、

上記や次回の内容も参考にして、

自分がどのタイプなのかを把握して、

治療に役立ててください。

 

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