うつ病からの脱出-低血糖症が暴力を引き起こす-

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今日は低血糖症が暴力を引き起こすことについて、取り上げてみたいと思います。

著書『砂糖をやめればうつにならない』から下記抜粋します。

・低血糖症が暴力を引き起こす
 砂糖やアルコールの過剰摂取は、人をイライラさせ、怒らせ、しばしば暴力を引き起こします。砂糖やアルコールの過剰摂取が低血糖症を起こすからです。
 低血糖症が暴力を引き起こすという主張は、1940~1960年代に多く報告されたが、このことが、科学的に明らかになったのは、それからしばらく経過した1970年代のことです。最初の科学的な報告は、人類学者のラフル・ボルトン博士が、ペルーにいるインディオのクオラ族を研究したものです。
 彼は、クオラ族に「地球上でもっとも卑劣で、もっとも好かれない人たち」というレッテルを貼りました。それというのも、彼らは、殺人、強姦、放火、喧嘩、窃盗など、あらゆる種類の犯罪行動を行っているというからです。ある村では、人口の50パーセント以上が直接または間接に殺人とかかわっていたほどです。
 彼らの文化が暴力を許容していたのでしょうか?いいえ、決してそうではありませんが、ささいなことで暴力事件が発生していたのです。聞き取り調査に彼らは「喧嘩すると気分がよくなる」と答えています。そこで、ボルトン博士がクオラ族の食事を調べてみたところ、彼らの食事が栄養学的にとても貧困なことが判明しました。すなわち、彼らの食事は、タンパク質が非常に少ない反面、カーボやアルコールの摂取が異常に多かったのです。
 彼は、クオラ族の男性の血液を調べることにしました。血液を分析してわかったことは、血液を提供してくれたすべての男性が低血糖症であるということです。しかも、もっとも暴力的だった男性は、血糖値が下がりすぎたときに、アドレナリンレベルの驚異的な上昇を示しました。
 血糖値が下がりすぎ、副腎からアドレナリンが大放出されると、人はイライラし、攻撃的になります。クオラ族は血糖が下がると、頻繁に喧嘩をし、大量のアルコールを飲んだのです。

・犯罪者は重い低血糖症だった
 分子栄養学で著名なアブラハム・ホッファー博士は、1975年に同僚のサカー医師といっしょに取り組んだある男性のケースを報告しています。
 この男性は10年間に7度、刑務所に入れられました。その理由は、ほとんどの場合、彼が警察官を襲うか、襲おうとしたからです。彼はアルコール依存症ではありませんでしたが、サカー医師に検査されたとき、大汗をかきはじめ、突然、1キログラム入の砂糖の大瓶を取り出し、大量に食べ始めました。彼は、医師に「これだけが、私をうまくもたせているんです」とポツリと言いました。
 サカー医師が彼を検査したところ、かなり深刻な低血糖症であることが判明しました。彼はサカー医師から食事療法の指導を受け、それを実践したところ、その後、10年以上も問題を起こすことはありませんでした。
 
・あなたを依存へと誘う甘いワナ
 駅のまわりや繁華街を見渡すと、チョコレート、ドーナツ、ケーキ、アイスクリーム、ベーカリー、ピザ、ホットドッグ、コーラなど魅力的な食べものがあふれています。スーパーマーケットでもコンビニでもこれらの食べものが並んでいることに変わりはありません。
 そればかりか、どこに住もうと、どこに遊びにいこうと、つまり、ショッピングセンター、映画館、野球場やサッカー場、オフィス、学園祭から病院のカフェテリアにいたるまで、砂糖とクイックカーボの洪水です。これらの砂糖とクイックカーボは、気づかないうちに御馳走として私たちの胃の中に忍びこんでくるのです。
 なぜ、これほど甘いものが多いのでしょうか?食品会社はできるだけ多く売ろうとします。売れる食品の3要素は、「うまい、安い、便利」。うまいは、砂糖、油、塩。安いは、砂糖、油、塩。便利さも、砂糖、油、塩です。
 どうやってこの3点セットに勝つことができるでしょう。栄養素の少ない甘くて口当たりのいい食習慣に慣れ親しんだ人にとって、これらに勝つのは難しいことです。
 低血糖症のある女性は、こう述べています。
「私は子どものころ、母親から、単純な糖類(炭水化物)、砂糖、油をたくさん食べさせられて育ちました。毎日、食卓には揚げ物や甘いデザートが並んでいました」
 生まれつき甘いものに目がないという別の女性は、こう言います。
「母は私がお腹にいたときに、チョコレートやケーキを毎日食べ、コーラを飲んでいました。幼稚園に入るころ、甘いものをもらうと私の機嫌がよくなり、もらえないと機嫌が悪くなると親戚から言われたことがあります。小学校に入ると、父が家にケーキを買って帰り、私を喜ばせてくれました」
 そして彼女が中学生のころ、「私はすっかり砂糖依存になっていました。学校でも放課後でも甘いものを食べて自分を元気づけていたのです」

以上、抜粋終わり

以前、私も甘いものを毎日食べているときは、よくイライラすることがありました。

もちろん理由はわかりませでした。

何気なくなるような感じだったので、それは当たり前に起こる現象だと思っていました。

この著書を読んだとき、始めてそれが砂糖依存からくる低血糖症の症状であることを知りました。

甘いもの好きな方なら、経験されたことがあるのではないでしょうか?

もちろんほとんどの方は、それが砂糖依存からくる低血糖症の症状であることを知らないと思います。

特にうつ病の方や、その家族の方は思い当たることがあるのではないでしょうか?

当たり前のように至るとことに甘いものがあるので、私たちは、知らないうちに砂糖依存にさせられてしまっています。

そのことを知り、依存症になるような病気になりたくなければ、早くその対処法を学ばなければなりません。

そのことに早く気づいてください。

そして今から、クイックカーボはさけ、スローカーボとなるものから糖分を取るようにしましょう。

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