今日は第8弾です。
著書『薬を抜くと、心の病は9割治る』から下記抜粋します。
予防医学の味方・サプリメントの有効なとり方
普段の食事で細胞が喜ぶような食べ物を口にするのが理想ですが、なかなか難しいのが現実でしょう。そこで当クリニックでは、栄養補助食品、サプリメントをおすすめしています。
サプリメントは日常の食生活で十分に摂取できない栄養素や、ストレスや病気で消耗したビタミンやミネラルなどを補給できるからです。
しかし日本では、サプリメントの地位はまだまだ低いようです。医師が患者さんにサプリメントをすすめても保険点数の対象になりませんし、下手に販売すれば自由診療の一部とみなされ、保険診療を行う病院としてはペナルティを受ける可能性もあります。ですから、どんなにいいサプリメントであっても勧めない医師も多いのです。また、「しょせん効果はない」と最初から切り捨てている医師もいます。
アメリカでも、以前はサプリメントの摂取に反対する医師がほとんどでした。それが、 先述した「マグガバン・レポート」が発表されて以来、徐々に見直され始め、2002年の米国医師会ジャーナルの機関紙「IAMAL では「すべてのアメリカの成人男女は、慢性病予防にマルチビタミンなどのサプリメントを1日1回以上とったほうがよい」と発表。それ以来、アメリカ人の約75パーセントがなんらかのサプリメントをとるようになったそうです。
人それぞれ生活習慣も体質も違いますから、「売れているから」「話題になっているから」という理由でサプリメントを選ぶのはよくありません。「病気を予防できるか」「自分の病気を改善できるか、できないか」ということをよく考えてサプリメントを選び、自分に合った摂取の仕方をしなければ効果は期待できないでしょう。
当クリニックでは栄養学的見地、予防医学的見地からサプリメントの研究を行っており、薬を使わずにさまざまな症状の患者さんを治療しています。その経験からまとめた、目的別サプリメントの選び方は下のとおりです。
このように、目的をはっきりさせれば、自分がどんなサプリメントを摂取すればいいかの参考になるでしょう。
現代人に必要な栄養補助食品とは
上記の表を見ると、ビタミンとミネラル、レシチンやプロテインが多いことに気づくでしょう。予防医学的見地からいえば、現代の日本人に必要な栄養補助食品は、ビタミン、ミネラル、レシチンに集約されるからです。
細胞膜の組織の中で触媒のはたらきを担っているレシチンは、さまざまな代謝機能をコ ントロールするために必要な栄養素なのです。しかも、ほかのサプリメントと一緒にとることによって、その吸収効果を高める相互作用があります。
ビタミンやミネラルは、合わせて約40種類ありますが、たったひとつが欠乏しても必ずなんらかの症状があらわれます。ですから、自分の体に最も必要なものは何か、何が不足しているかを見極める必要があります。
しかし、その自覚症状に気づく人はほとんどいませんし、6000種類以上のサプリメントから自分に合ったものを選ぶのは至難の業でしょう。
そこで、数十種類のビタミンとミネラルがバランスよく摂取できるマルチビタミン・ミネラルをおすすめしているのです。通常「マルチビタミン・ミネラル」と呼ばれるものには、20種類以上のビタミン、ミネラルがバランスよく含められているもののことです。EとCの2種類だけでは「マルチ」とはいえません。このマルチビタミン・ミネラルに高たんばく食品やレシチンを加えれば、基礎栄養食品としては完ぺきです。
このマルチビタミン・ミネラルとレシチンは、畑でいえば微生物豊富ないい土壌をつくる基礎肥料といえるでしょう。
以上、抜粋終わり
何度も言いますが、
最近は野菜の栄養価が年々下がってきています。
これは戦後に行ってきた、
農薬農法による弊害です。
このため昔と同じように野菜を摂取していても、
栄養価が低いために、
栄養障害が起こるようになってしまいました。
それを厚生労働省は知っているので、
サプリメントの販売を許可したわけです。
これは以前にも書きました。
つまり、野菜から栄養を補給する場合、
現在は栄養価の高い無農薬野菜を探して摂取するか、
足りない分をサプリメントで補うかという選択が必要なわけです。
現在はインターネットの普及で、
無農薬野菜も簡単にネットで購入できますので、
どっちを選択するかはご自分の考えた次第です。
でもできることなら、
サプリメントよりも新鮮な野菜から摂取することをお勧めします。
何故ならサプリメントはずっと取り続けないといけませんが、
これが結構高価になるからです。
お金に余裕のある方なら良いのですが、
良いサプリメントは5千円以上しますので、
病気で早く治したい場合は一時期使われるのは良いと思いますが、
ずっと続けると金銭的負担になると思います。
いずれにしても、
自分が良いと思う判断で行ってください。