今日はこのテーマの第五弾です。
著書『薬を抜くと、心の病は9割治る』から下記抜粋します。
うつ病の症状は内科的な病気ととてもよく似ている
うつ病は誰でもかかる可能性のある病気です。軽うつ症まで入れると、5人に4人はうつあるいは軽うつの経験があるといわれています。
なりやすい人というのは、前述したような真面目なタイプですが、最初は自分がうつ病とは思わずに内科を受診します。それというのも、うつ病の身体的な症状が、不眠、食欲不振、だるく疲れやすい、性欲減退、体が痛い、便秘か下痢になる、というものだからです。
それで内科で検査後、「特に身体的には異常はないようですね」といわれ、悩んだ結果、心療内科か精神科に診てもらうわけです。そこで「うつ病ですね。薬を飲めば落ち着きます」といわれ、「自分は精神障害らしい」と気づくのです。
それでも頭痛や肩こり、体の痛み、下痢や微熱などをともなうため、「やはり内科的な病気では?」などと、不安が増します。ひどいときには鉛を抱いたような疲労感に襲われたり、朝目覚めても体が重くて起き上がれなかったり、集中力の低下などの身体的症状があらわれるため、ますます心配になります。
このような身体症状を治療するためにさまざまな薬が投与されますが、それでもなかな か改善、回復しません。「うつは心の風邪」などという医者がいますが、そんな軽々しいものではないのです。風邪なら数日もあれば治りますが、うつは本来治りにくく、非常に慢性化しやすく、再発率の高い病気です。
必要なのは薬ではなく、脳への栄養
では、なぜ慢性化したり再発するのでしょうか。
それは、薬を飲むからです。繰り返しますが、薬は栄養学的には毒物で、劇物の範疇に入ります。薬で脳の神経組織を一時的に抑えたり麻痺させたりすることはできますが、本 来は毒物・劇物ですから、私たちの細胞はそれを素直に受け入れることができません。
薬を投与されると正常細胞は驚いて逃げ惑うのですが、それが副作用なのです(下図参照)。
薬に副作用はつきものですが、体にとって異物なのですから、拒否反応を起こして当然です。薬の攻撃力が強く激しいと、正常細胞は反発をあきらめ、薬のなすがままになります。それで静かになるため「薬が効いた、よかったね」と勘違いしているわけです。
しかし実際は、脳の細胞組織は薬によって傷つき、弱くなるのです。それでも私たちには免疫能力がありますから、毒物に少し慣れてきた免疫細胞が再び抵抗を始めます。それがまた別の副作用としてあらわれ、それに対する薬を投与される -。一度薬を投与されると、繰り返されてしまうケースがあまりにも多くあります。
医師は手軽に薬に頼った治療をしますが、患者さんにとっては薬漬けの人生が始まることになります。
薬によって一時的には症状を抑制できますが、病気を改善し、回復させることはできません。傷つき、やせ細った神経組織を癒し、傷を修復して回復するには、薬ではなく栄養分をとり入れる必要があるのです。
不眠だからと、睡眠薬を飲んではいけない
2013年8月24日に日本睡眠学会の理事長・伊藤寛さんが講演会で興味深い発言をされていました。
「厚労省はベンゾジアゼピン系睡眠薬を出しすぎだといっている。元医者である官僚がアメリカのデータを見て、こういうアホなことをいっているのだ」と。
厚労省はアメリカとのデータと比較して「たくさん出すな」といっているわけですから、ほんのちょっぴり努力はしているようです。
医師はよく、「不眠だと病気になるから寝なさい。眠れないなら睡眠薬を飲みなさい」「眠れない人はうつ病になりやすいというエビデンス(根拠)がある」といいます。
当クリニックでは、不眠を訴える人にはバナナをすすめています。それはバナナに精神 を安定させ、睡眠によい影響を与えるトリプトファンが含まれているからです。また、トリプトファンやGABAなど睡眠に効果があるサプリメントや、ずばり睡眠ホルモンといわれているサプリメントの「メラトニン」なども処方しています。
メラトニンはアメリカで認可されているサプリメントですが、日本では医療機関でしか 取扱いができません。メラトニンは睡眠導入効果のほかに、若返り効果、発毛効果、強壮効果、免疫力増大、血圧調整、コレステロール抑制、パーキンソン病予防などにも有効とされています。
不眠が続くとうつになりやすいといわれるのは、睡眠不足によって翌日の勉強や仕事に影響するだろうと不安になり、過剰な精神的負担がかかるからです。さらにそれが続くと神経線維がやせ衰え、余計に神経質になって、うつ症状を招き、不眠に陥りやすくなります。そして、いったん睡眠導入剤を服用しますと、なかなかやめられなくなり、そのうえ、徐々に副作用に冒されることになります。
そこで当クリニックでは、自然にある食べ物を上手に食べ、サプリメントで補うことで症状が改善させる方法をとります。ただ単に薬を大量に服用することは「百害あって一利なし」です。
以上、抜粋終わり
うつ病は確かに内科的な症状をともないますね。
これらの症状を伴いつつ、精神的な症状もすべて薬で解決しようなどとは無理な話です。
何故なら副作用を伴い、ひどければ更に他の症状が増えていきます。
でも医師としては薬しか治す手立てを知らないので、すぐに処方してしまいます。
しかし患者側は薬を飲み始めたら、これ以降ずっと飲み続けなければいけなくなってしまいます。
つまり薬漬けの日々の始まりですね。
もしこの薬の服用で治るなら良いことでしょうが、
良ければ症状が一時的に楽になりますが、
それもだんだん慣れてきて、更に強い薬の服用となっていきます。
そしてやがて薬なしでは生きられなくなってしまいます。
これでは麻薬中毒者と変わらないですね。
でも仮にあなたが治療に経絡治療を選んだなら、
薬を飲まなくても、副作用を伴わずに症状を回復させていくことができます。
何度も言いますが、
これは西洋医学を否定しているのではなく、
長所短所を言っているのであって、
精神医療の分野では東洋医学の方が治療に適しているのです。
経絡治療は肉体的な苦痛に対応しつつ、精神的な問題にも回復をもたらすことができるのです。
それは根治療法だからこそできることなのです。
食事の改善はうつ病に限らず、健康を維持する上でとても大切です。
予防にもなりますので、何を食べてはいけないかを把握する必要があり、
それによって病気にならない身体づくりをすることになります。
不眠症の方はだいたい首がこっています。
この首コリを改善することで不眠症の改善になります。
不眠症の自覚のある方は自分の首でこっているところを探し、
軽くさすりながらマッサージをしてほぐすと、
不眠症の状態がだんだんと改善されてくると思います。
お試し下さい。