うつ病からの脱出ー精神医療の実態 2ー

このエントリーをはてなブックマークに追加

昨日に引き続き精神医療現場の実態です。

著書『薬を抜くと、心の病は9割治る』から下記抜粋します。

5分ほどの診療時間では何もわからない
 日本では、大病院や有名病院は長蛇の列ができ、繁盛しています。その中の精神科も当然混雑しています。それでも、患者さんはそうした病院を選びがちです。その気持ちはわからなくもありません。
 でも、何時間も待たされたあげく、問診票に書かれた内容をざっと見て「うつ病です」「統合失調症です」と5、6分程度で診断され、「とりあえずお薬を3種類ほど出しておきますから、2週間くらい様子を見て、また来てください。はい、では次の人」というのが現実です。
 精神障害のような厄介で診断が難しい病気を、たかだか5分ほどで診察できるわけがありません。同じ病気でも、人それぞれ食生活も環境も異なるのですから、当然、症状も違っていることが多いのです。
 それで2週間後に通院して症状が改善していないと、「では、あと2種類お薬を増やして様子を見ましょう」といわれ、「頭が痛い」といえば鎮痛剤、「よく眠れなくて」といえば睡眠導入剤が処方され、薬はどんどん増えていくのです。
 いったん投薬され、服用を始めると、症状が改善されないまま副作用に悩まされるようになります。薬は劇物ですから副作用があって当然ですが、その副作用を抑えるための薬でさらに投薬量や種類が増えてしまい、症状はますます悪化していきます。
 このように、薬に依存する状態になってしまうと、なかなか減薬、脱薬ができなくなります。仮にできたとしても、しばらくして再発する「ブーメラン現象」が起こり、症状がぶり返すか、あるいはさらに悪化するケースも多いのです。
 たとえ改善、回復したとしても、再発防止のため、生涯にわたって2、3種類の薬を飲み続けるように指導されるケースさえあります。あなたのまわりにも、食後などに何種類も薬を飲んでいる人がいませんか。
 向精神薬によって一生をコントロールされるというのでは、言葉は悪いですが、麻薬中患者と変わらないのではないでしょうか。薬に頼ることによって、肉体も精神も確実にむしばまれていきます。
 本書では、薬に頼らず健康を取り戻す方法、また、現在服用している人であれば、薬を抜きながら健康を回復する方法について述べていきます。

病名をつけたもの勝ちという恐ろしい現実
 驚かれるかもしれませんが、精神医療の診断には、いまのところ科学的根拠がありません。患者さんを診察した精神科医の主観によるのです。
 たとえば、アメリカの人権擁護団体が、ある患者さんを10人の精神科医に診せるという
実験をしました。その結果、10人の精神科医が10人とも異なる診断結果を出し、処方され た薬もまさに十人十色だったといいます。 
 つまり、医師の診断結果がバラバラだということは、それだけ治療の効果を見極めるの が難しいということを意味しています。それなのに、向精神薬を患者さんに次々と投与し ているのです。
 精神障害に関しては、その本当の因果関係がわかっていないというのが現状です。しかも同じ症状でも、原因は人それぞれで、とりあえずは患者さんの言動、家族や周囲の人たちから見た症状、出来事や気になることなどを聞いて原因を探ります。
 ひとつだけはっきりいえることは、過去に心に受けたなんらかの衝撃が、ある日諸ショキングな出来事がきっかけで、病気の芽として一気にふきだしてくるということです。このようなことは誰にでもありますが、特に神経組織(神経線維)の細い、繊細な人ほどなりやすいといえるでしょう。仕事熱心で真面目で正直、責任感が強く、どちらかというとまっすぐな、少し頑固なタイプに多いようです。
 ストレスを受けやすく、その結果神経組織が傷を負い、ダメージを受ける-。つます、精神障害はどちらかといえば「いい人」に起こりやすいといえるでしょう。
 精神病を遺伝性の病気でもあるかのようにいう医師は多いのですが、そうではありませ ん。病気が遺伝するのではなく、性格遺伝子(D4DR)が遺伝するだけです。
 そうやって出てきた症状を、現代では「とりあえず抑えましょう」と、対症療法として薬を飲ませます。それで一時的には治ったように見えますが、まったく別の症状があらわれたり、副作用によってもっと極端な症状が出て苦しんだりします。
 仮に同じ病名でも、人それぞれ原因が違っているのですから、一律に同じ薬で抑えようというのが無理な話なのです。個人個人の性格、育った環境、食生活、生活のサイクルや職業、家族や家庭環境などで症状も大きく変わってくるのです。
 しかし、とりあえず病名をつけなければ、保険医としては保険の取り扱い対象となりません。極端にいえば、診断したあと、なんでもいいから一応病名をつけるしかない、というのが現状です。
 たとえ誤った診断でも病名をつけてしまえば、その病名に合った薬を処方できます。そうした医師の側に問題があるのは確かです。でも、患者さんの側も、たとえば診断されたあと「お疲れ様でした。このままお帰りになってけっこうです」といわれたらどうでしょう。「あれ? お薬はいただけないのですか?」と、思わないでしょうか。
 病院の側からすれば、わずかな初診料だけでは商売になりませんから、なんだかんだいいながらいろいろな検査をして診察料を稼ぎ、薬を処方しようとします。バカ正直に「病名はわかりません。だから薬も出せません。食生活と生活習慣をこのように改善してください」といったら、患者さんは来なくなるでしょう。しかし、実はそんな医師こそ「名医」なのですが、それでは病院勤めできないのが、悲しいかな現実です。

以上、抜粋終わり

5分で診察して病態が把握できるというのですから、これはすごいですね。

私は精神科を受診したことはありませんが、

もし初診でほんとに5分で診察が終わったなら、

びっくりすることでしょう。

東洋医学では四診というのを駆使して診察します。

望診:体の全体を見ることでどういう状態かを診断する方法。

聞診:「聞」は「きく」ことで、声の調子や、呼吸音だけなく、体臭や口臭などの臭いを嗅ぐことによる診断。

問診:様々な状態を問うこと。

切診:「切」とは触れることで、体の特定の部位に触れることで診断を行う。症状のある部位を触れることもあるが、基本は脈診のことで、腹診も含まれる。

以上の診察をし、病態を把握していきますが、とても5分ではできません。

お医者さんの方は5分でやるというのだから、素晴らしい診察力だと言えます。

しかし、診察するお医者さんによって、みな診断結果が違うというのは、科学と言って、

エビデンスを重視するお医者さんにしては、つじつまが合わないじゃないですかね?

上記の実態をようく吟味してください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です