うつ病からの脱出ー医師が知らない低血糖症の真実 3ー

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今日は低血糖症に関する診療の現実です。

著書『砂糖をやめればうつにならない』から下記抜粋します。

●誤診で電気ショック漂法まで受けさせられる
誤診の2つめのケースは、それによって適切な治療を受けるのが遅れるだけでなく、間違った薬を処方されることによって非常に危険な目にあうというものです。
アメリカ低血糖症支援協会の創立者ロベルタ・ラッギエーロは、不安、疲労、心臓のドキドキ、頭痛、うつ、手足の冷えなどに苦しんでいました。その原因を知ろうと、10年間も多くの医師を訪ね歩きました。
もはや自分は正気ではないのかと疑うと、恥ずかしさでいっぱいでした。血液や脊髄液を採取する、脳波をとるなど、いくつもの検査を受けたのですが、どこにも異常が見つかりません。
そうするうちに、彼女は精神科にも通いましたが、そこでは、バリウムやイミプラミンなどの薬が処方されましたが、症状はぜんぜん改善しません。薬が効かないというので、1969年、ある医師が別の治療を提案しました。あまりに追いつめられた彼女は、気が動転していたのでしょう。それがどんな治療で、どんなに辛いかも考えず、精神科病棟への入院の書類に署名していました。
病院では叫び声が聞こえ、すべての患者の顔は、生気のない幽霊のようでした。彼女は、麻酔薬と筋肉弛緩剤を打たれ、手足を革ひもでくくりつけられ、電気ショック療法を受けさせられました。おぞましい体験であるばかりか、まったく不必要なものです。電気ショック療法で彼女の低血糖症が改善しなかったのは、驚くことではありません。

●ジャンクフードをやめて正しく食べる
 電気ショック療法の体験は極端ですが、彼女の症状は、正しく診断される前の低血糖症患者にとっては珍しいものではありません。砂糖や甘いものを食事から取り除くと、彼らはふつうの日常生活が送れるようになるのです。
 しかし、彼女を診察した医師はだれひとりとして、どんな食べものを食べているかを彼女に質問しませんでした。じつは、彼女は、キャンディ、アップルパイ、チョコレート、アイスクリームなど、甘いものならなんでも大量に口にしていたのです。しかも彼女は、2人の赤ちゃんのめんどうを見るのに忙しく、しばしば朝食や昼食を抜いていました。
 ついに、1971年、彼女はキリスト教会の礼拝中に倒れてしまいました。彼女は気が進まないまま医師を訪れ、糖負荷試験を受けたところ、深刻な低血糖症と診断されました。ところが、この医師が彼女に示したのはたった1枚の紙でした。そこには、「ジャンクフードをやめて正しく食べなさい」と書いてありました。彼女は驚き、混乱しました。それは、「私がすべきことは、食事を変えることだけ」だったからです。
 彼女は回想します。「当時の私はタンパク質が何かさえ知りませんでした。炭水化物について聞いたこともありませんでした。よいカーボ、悪いカーボがあるなんて知りませんでした。栄養素なんて、考えたこともなかったのです。だけど、私は、便利さと無知のために、砂糖や高度に精製されたカーボの依存症になっていることに気づいたのです」
 診断から数年間、彼女は栄養についての情報を徹底的に集めました。そして診断から10年後の1980年、彼女は、非営利の「アメリカ低血糖症支援協会」を設立し・低血糖症について情報提供や患者へのアドバイスを行っています。

●誤診は頻繁に起こっている
もし、あなたが医師に低血糖症について尋ねれば、彼らの大多数はこう答えます。「低血糖症は糖尿病患者にあらわれる症状で、その原因は、インスリンの打ちすぎ、糖尿病の薬の服用、不十分な食事、過剰な運動、過剰な飲酒によるものです」
 しかし、あなたがこの本で読んでいるのは、糖尿病でない人にあらわれる低血糖症についてなのです。低血糖症を見過ごしてしまうという誤診は、この病気が発見されたアメリカでさえ頻繁に起こっています。医療がアメリカよりかなり遅れているわが国では、この病気は医師たちにまったくと言っていいほど認知されていません。
 だから、甘いもの好きのあなたが、やる気の喪失、イライラ、怒り、気分の変動、眠気、疲労感などの症状で病院を訪れたら、うつ、不安、不眠、統合失調症などと診断され、その病名に該当する薬が処方されるはずです。
 しかし、低血糖症はその症状こそうつにソックリですが、両者の原因はぜんぜん違います。元気がない、やる気がないというので、あなたはうつと診断され、抗うつ薬が処方されるでしょう。低血糖症の人が抗うつ薬を飲んでも、効果はありません。
 そればかりか、抗うつ薬を摂取してさまざまな副作用があらわれ、それを抑えるために別の薬を飲み、別の薬の副作用を抑えるためにさらなる薬を飲むことになるでしょう。こうして、あなたの飲む薬の数はどんどん増えていきます。精神科クリニックに通い、10種類以上の薬を飲む患者が多いのです。たくさんの薬を飲む患者の肝臓は、疲れ、ボロボロになってしまいます。
 抗うつ薬がどんどん売れ、精神科と心療内科の診療所が急増し、患者が増えていることを第1章で述べましたが、その背景にはこの実態があるのです。

以上、抜粋終わり

低血糖症については、ほとんど知られていないのですから、上記のように誤診となってしまいます。

正確な情報を知らないのですから、あたりまえのことでね。

でもこのために、かなりの方がうつ病や他の病気と勘違いされて苦しんでいると思われます。

悲しいことですね。

だから多くの人に知ってもらって、情報が行き届けばと思います。

協力できる方は、是非お願いします。

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