うつ病からの脱出ーうつと凶暴性を引き起こす 5ー

このエントリーをはてなブックマークに追加

今日はこのタイトルの最後です。

著書『砂糖をやめればうつにならない』から下記抜粋します。

●驚異の更生率80パーセント!
オハイオ州の保護観察官バーバラ=リード・スティット博士は、ドーナツ、ケーキ、キャンディ、コーヒー、コーラ、缶詰、その他のジャンクフードを食べつづけた、深刻なうつで怒りっぽい、多くの非行少年を見事に更生させました。
彼女は、非行少年の食事から砂糖や精白小麦粉でつくった食べもの、食品添加物、カフェイン、アルコール飲料を取り除き、その代わりに、新鮮な野菜、果物、水、健康によい油、脂肪分の少ない肉と魚を与えました。
結果は驚くべきものでした。彼女の担当した非行少年の80パーセントが社会で立派に働く人に変わったのです。更生率はなんと80パーセントです! 驚異の成功率です。通常、彼らの再犯率は70〜85パーセント、すなわち、少年院の収容者の15〜50パーセントしか更生できないのです。
ある人は血糖が低下すると、イライラし、怒り、攻撃的になります。たとえば、フィンランドの科学者は、暴力的な犯罪者と攻撃的な学生の血糖は、カーボを食べた後に急に落ちる傾向があることを報告しています。
低血糖が暴力や攻撃性と密接に関係しているのです。低血糖になりやすい人が困難な状況に直面すると、彼らの口から攻撃的な言葉が飛び出しやすいのです。これは男子だけの傾向ではありません。女子でも同じ実験が行われましたが、同じ結果が得られています。
しかも、正式に低血糖症とまではいかない、中程度の血糖の落ち込みでさえ、イライラや攻撃性があらわれることも確認されています。すなわち、大勢のふつうの男女に当てはまるということです。
また、小さいときに栄養失調の子どもは、成長するにつれてより攻撃的になることも 明らかになりました。たとえば、3歳のときに栄養失調の子どもは、8歳で攻撃性が41パーセント増え、17歳で暴力と反社会的行動が51パーセントも増加します。 じつに、栄養失調の子どもというのは、健康な脳をつくり、心を安定に保つのに欠かせない、タンパク質、ビタミンB群、亜鉛、鉄といった重要な栄養素を十分に摂取できていないのです。

●砂糖はビタミンもミネラルも不足させる
たいていの人が誤解しているのは、砂糖を食べてもビタミンを同時にとれば問題はないと思っていることです。砂糖やクイックカーボをたくさんとれば、体からビタミン、ミネラルといった必須栄養素が失われてしまいます。
砂糖を分解するのに大量のビタミンB群やミネラルが消費されるからです。だから、砂糖はたんにエンプティ・カロリーというより、むしろ脳と体に害をなすマイナスの栄養素、「反栄養素」なのです。
 しかもビタミンがわずかに不足するだけで、あなたの気分は大きく損なわれるのです。甘いものをたくさん食べることで、クロムや銅などのミネラル不足を招くばかりか、カルシウム、マグネシウム、タンパク質の吸収が妨げられるのです。
1970年代のはじめに、連合赤軍による大量リンチ殺人というおぞましい事件が発生しました。彼らは軍事訓練と称した行動をはじめたが、内ゲバを開始し、仲間の15人を殺害したのです。
 殺人事件を起こしたころの彼らの食事に注目した慧眼の栄養学者が、川島四郎博士です。川島博士は、彼らがパン、ミルク、コーヒー、缶詰、インスタントラーメンなどを食べていましたが、100日もの間、生鮮食品や野菜をまったく食べていなかったことを発見し、このような生活ではカルシウムが不足することを指摘しています。
 不足していたのはカルシウムだけではありません。マグネシウムも不足していたはずです。カルシウムやマグネシウムは、神経の興奮を鎮める「自然の精神安定剤」ですから、これが不足すると、睡眠障害やイライラが起こり、攻撃的になり、凶暴になるのです。

●クロム不足がうつを悪化させる
 また、クロムは、デザートや砂糖やクイックカーボの摂取によって排泄が促進されます。だから、甘いものを食べれば食べるほど、クロム不足になります。砂糖を大量に含んだ加工食品を多くとる現代人は、クロム不足におちいりやすいのです。
 もしクロムが十分になければ、体はブドウ糖を細胞の内側に取り入れることができません。余ったブドウ糖は肝臓で脂肪に変わります。これは、すでに十分に食べたにもかかわらず、もっと欲しくなり、さらに甘いものを平らげることを意味します。そうなるとインスリンがさらに放出され、突然、血糖が下がり、気分が悪くなります。
 このとき、ある人は暴力的になり、別の人は疲労感に襲われます。人それぞれ体質が 違うので、まったく同じ症状にはなりませんが、脳と体に悪影響があらわれる点は共通です。
 ノースカロライナ大学の科学者は、砂糖依存によってうつになった人にクロムのサプリメントを与えたところ、血糖が安定し、うつが劇的に改善したことを報告しています。クロム不足が低血糖症やうつを悪化させるのです。

●甘いものを食べれば青魚を食べなくなる
 もし、あなたが甘いものやクイックカーボをたくさん食べていれば、サケ、イワシ、サバ、サンマなどの青魚を食べる余裕は胃袋にないでしょう。
 そうなると、気分を高めるDHAやEPAなどの魚油(オメガ3)が不足することになります。オメガ3は、自然が私たちに与えてくれる抗うつ薬なのです。青魚を十分に食べないと、魚油が不足し、うつになりやすいのです。
NIH(米国立衛生研究所)のジョセフ・ヒベルン博士は、魚を多く食べる国は、少なく食べる国にくらべ、うつの発症率が低いことを報告しています。そして、うつの程度は、患者の血液中のオメガ3のレベルが低いほど、深刻なのです。
 また、うつの人を対象にした臨床試験でも、オメガ3の魚油をサプリメントで摂取すると、うつが改善していました。
 甘いものをたくさん食べれば、健康によい青魚を食べないでしょうから、気分が悪くなってしまうのです。

●甘いものをやめればうつもイライラもなくなる
 ポイントは、もしあなたが甘いものを食べた後に、うつ、不安、怒りなどの感情に襲われるなら、その食べものに注意を払うことで気分が改善するかもしれないということです。
 砂糖に感受性の高い人が砂糖を食べるのをやめれば、気分がよくなり、元気がでて、不安も和らぎ、プラス感情があらわれ、未来について楽観的に考えられるようになるでしょう。
 シャープな頭で高い集中力をもって仕事に取り組めば、斬新なアイディアも湧くだろうし、仕事の効率も高まるはずです。プラス感情になるので、物事を前向きに捉えるようになるでしょう。同僚や仲間からも信頼されるようになります。そうなれば、性格も明るくなるに決まっています。
どうすればいいかというと、答えは簡単です。砂糖を多く含んだ食べものを口にしないことです。甘いものを食べたり飲んだりするのをやめましょう。
 もちろん、砂糖を避け、魚油を摂取したとしても、すべてのうつの人が治るわけではありませんが、うつの人の20〜40パーセントは甘いものを避けることで大幅に気分が改善すると思います。砂糖をやめれば前向きで楽観的な人になり、砂糖を食べつづければ後ろ向きで悲観的な人になるのです。

以上、抜粋終わり

砂糖が入った甘いものを摂取すると、人間性にまで影響を及ぼしてしまう可能性があります。

怖い話ですよね。

でも、これは人ごとではないのです。

私たちの日常に潜んでいることなのです。

だからもっと真剣に向き合うべき問題です。

それに砂糖の摂取は必要な栄養分まで奪ってしまいます。
ビタミンやミネラル、我々の必要栄養素まで奪ってしまうのです。

調子が悪くなるだけならまだしも、病気にさせられていますのです。

あなたはそれでもまだ砂糖の入った甘いものを食べますか?

あなたはどうなりたいのかよく考えた上で、食べるのか食べないのか、選択してください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です