うつ病からの脱出ーうつと凶暴性を引き起こす 3ー

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今日も昨日の引き続きです。

著書『砂糖をやめるばうつにならない』から下記抜粋します。

●甘いものと気分悪化の悪循環
それなら、気分が悪くなったとき、私たちは無意識のうちに自己治療のために甘いものを口にするのでしょうか?その通りです。南アラバマ大学のラリー・クリステンセン教授が113人の男子、138人の女子学生を対象にした実験で、このことを証明しました。
彼らの67パーセントが、気分の低下したときや不安なとき、あるいは、疲労を感じたときに、砂糖の豊富な甘いものが欲しくなると回答したのです。そして甘いものを食べた直後に彼らは、幸せを感じ、リラックスでき、元気になりました。つまり、甘いものを食べて気分がよくなった人は、彼らの大部分に当たる79パーセントに達したのです。
また、学生たちの気分を甘いものを食べる前と後で調べたところ、食べる前は気分が悪かったけれど、食べた後に気分が改善されていました。でも、気分がよくなったのは 一時的です。そして甘いものへの欲求が強い人ほど、食べてしばらくたった後の気分の低下の度合いが大きかったのです。
これら一連の実験からわかったことは、砂糖を大量に含んだ甘いものを食べると気分は一時的によくなりますが、後で急激に落ちるということです。気分が悪いから甘いものを食べ、一時的に気分がよくなるけれど、時間がたてば、甘いものを食べる前より悪化するのです。だから、さらに甘いものを食べる。まさに悪循環です。この悪循環を断つには、食事から甘いものをすっかり取り除かねばなりません。
それから、甘さの程度も重要なことがわかりました。甘さの程度の高いものを求めた学生は、甘いものへの欲求も高かったのです。動物でも人でも、うつになると、甘いものを余計に求める傾向があります。
これは、イギリスの科学者の報告ですが、うつの人はチョコレートを食べる欲求が強く、しかもうつの程度が深刻な人ほど甘いものへの欲求が強いのです。チョコレートがうつと密接に関係していることがわかります。

●セロトニンが気分をよくする
セロトニンという伝達物質が脳内で重要な働きをしていることは、わが国でも広く知られるようになりました。セロトニンは、気分をよくし、食欲を抑える働きがあります。パキシル、ジェイゾロフト、フルボキサミンといった抗うつ薬は、脳内のセロトニンの利用効率を高めることで気分をよくすると考えられています。
もし脳内のセロトニンレベルが下がると、不機嫌になり、気分が悪くなり、痛みに耐えにくくなり、夜に眠りにつくのがむずかしくなります。セロトニンは脳内でトリプトファンというアミノ酸からつくられます。トリプトファンは、肉類、カツオ節、タケノコ、卵黄、バナナ、ピーナツ、アーモンドなどに多く含まれています。だから、トリプトファンが豊富な食べものを食べるようにしましょう。
もしトリプトファンを含まない食べものを食べると、うつになることがヒトを使った実験で証明されています。それから、うつになると甘いものが食べたくなります。その理由のひとつは、こうです。うつになった脳はセロトニンをつくるためにトリプトファンを求めるのですが、血液中のトリプトファンはそうやすやすと脳内に入りません。でも、血糖が高いとトリプトファンは脳内に取り込まれやすくなるのです。
もし、あなたが強いストレスを受け、運動不足になり、十分なタンパク質や青魚やアマニ油に多く含まれる健康によい油のオメガ3を摂らずに、コーラやコーヒーをガブ飲みすると、脳内のセロトニンレベルが下がるかもしれません。

●陶酔感を与えるエンドルフィン
食べものと気分の関係で、セロトニンとともに大切なもうひとつの物質が、エンドルフィンです。
エンドルフィンは、脳がみずからつくる天然の物質で、モルヒネに似た効果があるので「脳内モルヒネ」あるいは「脳内麻薬」などとも呼ばれます。
エンドルフィンは、穏やかな陶酔感を与え、自信を高め、心と体の痛みを和らげる働きがあります。動物に甘いものを食べさせると脳内のエンドルフィンレベルが上がり、気分がよくなり、元気に活動をはじめます。
興味深いことに、砂糖の甘さを味わうことで脳内でエンドルフィンが放出されるのですが・舌に触れずに砂糖水を直接、胃に注入してもエンドルフィンは放出されません。 このことから、舌にある味蕾を刺激するうまいもの、とりわけ、甘いものがエンドルフィンを放出させることがわかります。
これだから、強いストレスを受けている人や、気分の落ち込んでいる人は、甘いものをたくさん食べてしまうのです。

以上、抜粋終わり

以前から疲れた時やストレスを感じた時は、甘いものが欲しくなり、よく買い食いをしていました。

これはエンドルフィンの影響だったのですね。

しかしそれで甘いものを食べると、決まって翌朝は気分が落ち込んでいました。

気力が沸かないのです。

この著書や低血糖症関係の本を読んで、原因がわかってからは、甘いものを食べなくなったので、

今はそのようなことはなくなりました。

また以前柿の種ばかり毎日食べていた時期がありましたが、

今考えるとセロトニンレベルが低下していて、自然にトリプトファンを求めていた?のかもしれません。

柿の種には添加物が入っているので、最近は食べてませんが、時折無添加のミックスナッツを食べています。

人間の体とは不思議なもので、自分で無意識のうちに必要なものが何かわかっているのですよね。

だから欲しいと思う食べものがあるときは、逆らわずに食べると良いと思います。

ただし体に悪い物質が入ってないものを選びましょうね。

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