今回は同テーマの第3弾です。
著書『新型「うつ」原因は首にあった!』から下記抜粋します。
風邪知らずの毎日を送るためのネックウォーム術
首にこりを感じたときの応急措置として、 ホットタオルで首の後ろを温める方法があります。
ホットタオルの作り方は簡単。水を含ませて絞ったタオルをラップに包んで、電子レンジで約一分間加熟します。熱くなったタオルを、乾いたタオルで包んで首の上三分の一にあて、首を後ろへ倒して数分間リラックスしましょう。首全体がじんわりと温まって血行が良くなり、気持ちもリフレッシュするはずです。
タオルをあてる前には、火傷をしない程度の熱さかどうかを必ず確認してください。
日中、同じ姿勢を続けて首に疲れを感じたとき、朝起きたときや就寝前などに活用するのが効果的です。冷えがひどい場合は、何度か繰り返すといいでしょう。
この方法は、実は風邪予防にも、とても効果を発揮します。くしゃみ、せき、鼻水が出る、寒気を覚えるなど、「風邪かな?」と思ったとき、早めにホットタオルを利用すると、インフルエンザを除いて通常の風邪はひくことがありません。私はこの方法を首の研究で見つけてから、自分でも風邪かなと思ったときはすぐにネックウォーム術を行ないこの30年間、風邪しらずです。
ホットタオルを作れない場合は、携帯カイロを利用してもいいでしょう。
風邪は「万病のもと」と昔から言われています。風邪を知らない元気な毎日を送りましょう。
十五分に三〇秒の首休憩に有効な「ネックレストタイマー」
首の筋肉疲労を蓄積させる最大の原因は、長時間、同じ姿勢を続けること。パソコンの作業環境を整えるのと同時に、同じ姿勢を長時間とり続けないよう、心がけましょう。
大切なのは、一五分に一回程度、首の筋肉の緊張を緩めること。三〇秒でいいので、両手を頭の後ろで組んで、頭を後ろに傾けるストレッチ「松井式ネックリラクゼーション」を行ってください(194ページ)。
ストレッチは、目を閉じて行うとドライアイの緩和にもなります。両手を後ろで組むことで、肩や腕の筋肉もほぐれて、とてもリフレッシュします。
とはいえ、パソコンを使って仕事などに集中していると、あっという間に時間が経過してしまいます。
そのため、首休憩を習慣化できるように「ネックレストタイマー」を考案しました。これは、一五分ごとに約三〇秒間アラームが鳴って、首の休憩時間を知らせてくれるものです。一度スイッチをオンにすれば、オフにして機能を止めるまで、一五分間隔で首の休憩の合図を送り続けてくれます。
近年は、パソコンの普及により、目や身体、心にまで影響を及ぼすVDT症候群にかかる人が急増しています。職場などの健康管理対策には、特に取り入れたい首休憩です。
また、三〇秒間の首休憩を行うのが難しい職場環境であれば、一五分に一度はキーボードから手を離し、モニターから目を離して、椅子の背もたれに身体を預けて上を向くようにしてください。それだけの動作でもかなり違います。
パソコン作業だけでなく、事務作業や軽作業、読書、手芸など、同じ姿勢で作業を続ける人も意識してこの習慣を取り入れましょう。
一日のこりをほぐす「松井式ネックリラクゼーション」
一日中、緊張・収縮している首の筋肉を緩めることで、首こりは軽減されます。
椅子に座ったまま手軽にできるストレッチ「松井式ネックリラクゼーション」を実践し、首を十分に休ませてあげてください。
こりに負けない首をつくる一日三回の「555エクササイズ」
前項のストレッチを続けていくと、徐々に痛みが軽減されていく実感が得られると思います。どれぐらいの期間で実感が得られるかば、それぞれの首こりの度合いによるので一概にはいえませんが、二週間程度で効果が表れてくるようです。
「松井式ネックリラクゼーション」で、長年蓄積されていた首の筋肉のこりを緩め、かなり自覚症状が消えてきたら、今度はこのストレッチと並行して、一日三回、首の筋肉を鍛えるエクササイズを取り入れていきましょう。首の筋肉が弱い人ほど、首がこりやすい傾向にあるので、首の筋肉強化は重要です。
はじめるにあたり、最初は、手による負荷は全くかけないではじめてください。首の筋肉はデリケートですので、一週間経ったら、ごくわずか負荷をかけて、さらに一週間経ったら、さらに負荷を増やすというように、負荷は少なめに徐々に増やしてゆくようにしてください。個人差がありますので、個々に自分の筋肉に合わせて負荷する量を考えてください。
ただし、問診表で一〇項目以上が該当している方は、このエクササイズは行わないようにします。筋肉への刺激が強過ぎて、逆に傷めてしまう危険があります。
以上、抜粋終わり
リラクゼーションやエクササイズは
健康な首つくりにはかかせないので、
是非実践してください。