うつ病からの脱出ー精神科から卒業するための方法 1-

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今回は精神科から卒業するための方法というテーマでお伝えします。

著書『心の病に薬はいらない!』から下記抜粋します。

世界の構造を知ること

この事では、薬物を抜いている後半の状態、もしくは抜ける寸前や抜けた後の考え方、思想法について、私流に示したいと思います。

まず大事なことは、この世は詐欺師のための世界であるという認識です。

これは本質的なことですが、その中身と理由について、なかなか考えようとしません。「そんなこと言ったら誰も信じられないじゃないか!」というのが一般の方の発想でしょう。もちろんそれはわかりますが、ずっと昔から人間の歴史は真実と嘘が錯綜しているのです。それを思い起こせば、現代にも嘘があふれていることは間違いない事実です。

これは現代にあてはめれば、専門家ほど詐欺師が多い、第一次産業より第二次産業や第三次産業のほうがより詐欺師が多いという認識が重要になります。精神医学や心理学はその筆頭だろうと私は考えていますが、たとえばサプリメントの専門家はサプリメントは詐欺だらけだと教えてくれるし、東洋医学の専門家は東洋医学は詐欺だらけだと教えてくれるし、健康食品の良心的な専門家も健康食品は詐欺だらけだと教えてくれます。身体医学であってもそのような点は数えきれないほどに多いでしょう。

詐欺に引っかからないコツは、どこの医癒機関にもかからないことですが、二番目のコツは名声や人当たり、優しさなどで選んではいけないということです。詐欺師は優しいほどに危ないことはみなさんもご理解いただけるでしょう。それを判断基準にしてはいけません。大事なことは結果(よくなっているか、病院から卒業できているか)によって判断されるべきなのです。

さらに言えば、このことはすべての業種にあてはまると言えます。

官僚や政治家、メディアはもはや語る必要もないでしょうが、これらは嘘つきの最たるものです。

なぜこうなったのかにはいくつか理由があるでしょうが、結局突きつめていけば金銭を第一の価値と感じるように洗脳されているがゆえということになるでしょう。

ではその世界において精神の安定を保ち、この世の洗脳に負けず生きていくための基本とは何でしょうか?

実はこれは非常に簡単なことですが、自分に殉じること、特に自分が価値観として定めている道理にしたがうことです。敵を何人つくろうがどれほど中傷されようがそんなことは関係ないのです。

しかしほとんどの人間は必ずこれを逸脱しています。嘘や誤魔化しを基準として行動するようになるのです。そうすると自分の中にジレンマを生じるようになり、精神的な不調を呈するようになります。さまざまな抑圧にも打ち勝つことができません。

自分の価値観にしたがう、それって誰でもやってるじゃん?なんて思っている人がいれば、それは自己を自覚できていない証拠です。人々は本当に自分の道理に殉じきって日々生活しているでしょうか?

そのような人を私はほとんど見たことがありません。この道理というのは正義という意味ではなく、権利という意味でもありません。また必ずしも物事に殉じたからといってうまくいくともかぎりません。しかしまずは自分を誤魔化していないか、嘘をついていないかを見つめることが重要なのです。

 

私自身を例にあげましょう。私はこれまで医学においても向精神薬においても、無知であるがゆえに嘘をついていたわけです。これを認めるのは難しいことですが、やはりその事実には殉じなければなりません。

しかし、では嘘はついていないが100%理想にしたがっているかというとそうでもありません。ここでいう100%の理想とは、精神医学や向精神薬がまったくない世界のことです。もちろん私はその理想に向かいたいですが、現実があることくらいは認識しています。

ある患者が薬の危険性を知っても「やはり少量の薬を飲みたい」というのなら、それは個人の選択に任せます。もちろんその場合は私の病院にかかる必要はないので、他に転院してもらうことになりますが。

ここで薬の知識、危険性を充分に説明し、精神医学の背景も説明したうえで、それでも飲みたいという人を理想論にだけしたがって助ける気はありませんし、そもそも他人が頑張っても無駄です。医学批判をするうえで強力な利権派や四強カルテット(精神医学界、製薬業界、重度薬物中毒者、家族会)に対抗するためには、まず理解できる人、抜け出したいと思っている人から助けるのか基本です。

 

逆に向精神薬や違法ドラッグでもはや後戻り不可能というくらい、脳や思考が破壊されている人をときどき見かけます。自分で選択も世話もできない状態で、この人たちから薬を抜いてさらに錯乱や禁断症状などの「ドッボ」にはまるのは、考える必要があります。私とて全員の薬を抜くように努力していますが、何度少しずつ減らしてもすぐ破壊的な行動や錯乱に至る人は少数いるのです。それを考慮すれば、繰り返し述べてきたように知識と意志が協調できていない人が薬をやめることはできません。自覚して学ぼうとしない人が薬を抜けるわけがないのです。

たとえば向精神薬を飲んでいる人が、飲んでいるときでもやめたときでも、犯罪を犯して捕まり精神科病院に逆戻りするのなら、それは現代システム上必然としか言えないのです。もちろん精神医学がこの世に存在すること自体が、理論上正しいなどとは言いません。ただ意識や自覚がない人が向精神薬であれ違法ドラッグであれ、それを抜くのは不可能である、それは昔から言い続けられてきた道理です。

もしこの世のシステムに反発したいなら、それはそれでやり方があるのです。詐欺に頼らなくても自分を偽り続けなくても、方法はきちんとあります。もちろん一人でやると無理が生じるかもしれませんが、そういう大きな目標ができるとコミュニケーションもうまくなっていくものです。

 

ここまでの話をまとめると、この世は詐欺と嘘がまかりとおっている世界だと、それが標準なのだということを理解してください。そしてその世界の中で嘘をつかずに生きる方法はどこにあるのか、ということを探してくださいということです。

 

以上、抜粋終わり

みなさん詐欺師になるつもりはありませんが、

恐らくそれぞれの正義に基づいて主張しているのだと思います。

ところが立場や観点が変われば、

また持っている知識が違えば、

おのずと主張も変わってしまいます。

それがある人から見れば、

詐欺のように見えたりします。

この世は多様性があるので、

この現実は仕方ないことです。

おそらく一部の人を除けば、

自分としては正しいことをしていると思い、

行動しているはずです。

私も自分が正しいと思っていることを、

仕事にし、

このブログに書いています。

しかし一人一人の捉え方が違うので、

もちろん私が詐欺に見える人もいるでしょう。

それは仕方ないことだと思います。

それぞれが自分の判断で正義を貫けばよいのではないでしょうか?

しかし絶えず知識を吸収し、

間違えだと思うことがあれば、

素直に修正できる柔軟性も必要です。

日々自分を高めていくことが

一番大事だと思っています。

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