うつ病からの脱出ー私の実践する「精神症状」対応策 2

このエントリーをはてなブックマークに追加

今日は同テーマの第2弾です。

著書『精神科は今日も、やりたい放題』から下記抜粋します。

生きる上で大切な「痛み」
 こんなことをいうから“人でなし医者”と呼ばれるのだろうが、トラウマや傷つき体験やコンプレックスを感じるのは、生きる上で必要不可欠である。
 良識派とかいわれる精神科医も多くの心理士も、これらはいけないこと、排除すべきものという人が多い。
 しかし、その結果が今の世の中、今の精神医療の現状ではないかと私は思う。
 教育現場でも会社などでもこういうことをさせるのがいけない、避けるべき、それで病気になるのは必然という認識が浸透しているが、そのおかしさを今の人間は感じないらしい。
 よく患者さんは私に「先生みたいな優秀な人はトラウマなんてないでしょうね」というが、大きな誤解である。いや、医者仲間で飲みに行ったときの話を思い出しても、いじめられた経験の持ち主だけでどれだけ多いことか。
 私はトラウマや傷つき体験やコンプレックスを積極的に推奨しているわけではない。問題はそれがだれにでもあり、それによって人間は鍛えられているということ、前に進む原動力になるということ、そしてそれを共感する家族や友人がいれば、病院にかかるような事態は防げるということである。違うたとえをすれば、トラウマは重力のようなものだといえる。無重力の中で人間が生活するとすぐに体はボロボロになってしまう。ストレスやトラウマがあるからこそ人間は生きていけるのである。
 精神を改善するのは自分自身でしかない。他のだれも助けてはくれないし、カウンセリングなどというものは自分の考えに気づくためのヒントでしかないのだ。それ以上のカウンセリングは意味がないか偏狭的なだけである。
よしんばそれで改善したとしても、それが人生として吉と出るかどうか、大いに考えねばなるまい。もしカウンセリングで治「されて」しまったら、それは過保護で他力本願そのものである。そうすると苦しみからは逃れることができでも、先々の困難に立ち向かう考えは失せ果て、何事においてもリスクを避けて行動するようになりかねない。
 そして、カウンセラーの言葉を頼りに生きていくことになるが、このような状態をカウンセリング中毒と呼ぶ。このようなカウンセリングをしてはいけないのだ。

薬害にあわないためにはどうするかと薬害の対処法
①向精神薬を複数種飲んでいる
②向精神薬を三年以上にわたって飲んでいる
③薬を飲んでからむしろ悪くなっている
④社会的な事情から起こった症状に向精神薬を飲んでいる
⑤精神科にかかってから病気が悪化しているといわれる

 このうちのいくつかに当てはまる人は要注意である。その人はすでに詐欺か薬害にはまっている可能性があるからだ。
 この数年で私は精神薬の恐ろしさも、時にその強力な鎮静効果も体験してきたわけだが、最近はさらに使う回数が減っているのを感じる。少なくとも地元の患者さんで、私の著書も活動も精神科の怖さも何も知らない人の場合、ほとんど精神薬を出すことがなくなってしまった。出すとしてもまず一剤少量で、頓服として出す頻度が圧倒的に高い。
 ところがまっさらな患者さん(薬漬けで転院してくる患者さんでない場合)は、これで大半の人が良くなることに今更ながら驚きを感じている。
 たとえば不安やパニックを起こしたという患者、職場のトラブルや人間関係でうつになったという患者、近所トラブルや社会的な問題でさまざまな身体症状(たとえば動悸、胸部のしめつけ、食欲低下、便通異常など)を示す患者、体裁や人の目や評価を気にして妄想的になっている患者、DVや虐待やパワハラに関係する患者。これら皆が精神薬を使わないほうが良くなる。具体的には、
精神薬を使わない
    ↓
精神的な苦痛を感じる、麻痺しない
    ↓
根本的解決のためには何をすべきか考える
    ↓
苦労してでも良くなるために状況を変えようとする
    ↓
改善する
という過程をたどる。
 もしどなたかが①〜⑤に当てはまるのだとしたら、これまで書いてきた詐欺について心当たりがあるのだとしたら、薬はできる限りやめねばならない。
 しかし、向精神薬というのはそう甘い代物ではない。やめるときも強力な禁断症状や悪化を呈することがあるので注意が必要である。やめたとしても後遺症が残る可能性はある。
 しかし、飲んでいれば悪くなりこそすれ、良くなることは期待できない。「行くも地獄、戻るも地獄」かもしれない。そこから抜け出すためには心がけも大事だが、具体的な減薬の方法と精神医学はまったくのデタラメであることを認識することが最も必要である。
 ここでは「ロサンゼルス・タイムズ」紙にも掲載された、有名なナンシー・アンドリーセン医師の話を紹介しよう。
 彼女は抗精神病薬の投与が、患者の脳の萎縮に関連していることを示す研究の主任であった。この研究は一四年にわたって行なわれ、新たに統合失調症と診断された患者の脳を定期的にスキャンし、全体積と脳の主構成部位を測定した。
 最も脳質量の減少(萎縮)が大きかったのは、集中的に抗精神病薬の薬物治療を受けた患者、つまり最も長期的かつ最大用量の投薬を受けた患者であることが判明。精神症状の重症度、違法薬物、アルコールなどの乱用よりも抗精神病薬による薬物治療のほうが、はるかに脳を萎縮させることが判明したのだ。萎縮は脳の随所に見られ、脳の異種領域や左右の脳の伝達「白質」、また重要な能力を司る「灰白質」でも起きていた。
 また抗精神病薬は代謝変化(たとえば糖尿病)や体重増加にも関連するとされている。体の代謝を変え脳を破壊萎縮させ、さまざまな副作用と依存と不可逆的な損傷をもたらす危険な毒物なのである。
だからこそ精神薬はやめねばならない。

以上、抜粋終わり

心の痛みは生きているのであれば、

当たり前におこるものである。

哲学的に言えば、

それを克服する学びのために、

人生があると言っても過言ではないかもしれない。

つまりそれを乗り越えるからこそ、

心が成長できるのである。

総合失調症のような霊的な部分に関係している場合もあるが、

ほとんどの精神症状は自分の考え方や栄養の取り方の問題である。

それを病気としたほうが、

自分やまわりも都合がいいと思う人が、

医者の言われるままに、

病気として受け入れているにすぎない。

要は自分に解決する能力があるにも関わらず、

それを信じようとしない人が、

逃げ道として病気にしてしまうのである。

つまり解決策を探さず、

自己を放棄して、

他力本願になっている状態である。

まずは自分には問題を解決できる力があると信じることが大事だ。

医者や心理カウンセラー、治療家ができることは、

あなたが治ることをサポートすることしかできないのである。

治すのはあくまであなた自身なのである。

つまりあなた自身が治そうとしない限りは、

どんな名医もあなたを治すことはできないのである。

なぜならあなたにとっての最高の名医はあなた自身であるからだ。

あなたの心の声を聞けば、

治し方はあなたが自身が知っているのである。

治す方法の手段として、

専門家と称する医者や心理カウンセラー、治療家に手助けしてもらうのは構わない。

何故ならそれは手段としてあなたが選択したからで、

治そうとしているのはあなた自身であるからだ。

まずはあなた自身に問題を解決する力が備わっているということを固く信じよう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です