今回は第8弾です。
著書『大笑い!精神医学』から下記抜粋します。
精神医学は今日も大儲け-精神医学の基本計画⑤
アメリカや世界における基本的なデータをおさらいしましょう。
1965年〜2005年において精神医療施設で死亡したアメリカ人の数は約110万人、1776年の独立宣言以降のすべての戦争において死亡したアメリカ人の兵士数約74万人を上回ります。
世界中で2000万人以上の子どもたちが精神薬を処方されています。日本で精神薬を処され飲んでいる患者は400万人を超えたと推測されています。うつ病の「特効薬」と彼らが呼んでいるSSRIは、世界中で約1億5000万人以上の人に処方されています。
アメリカでは精神薬によって毎月約3000人以上が死亡しています。世界における精神薬 の売上げは1997年には190億ドルでしたが、2008年には800億ドル(当時で約8兆円) にまで増加しています。日本でも精神神経疾患治療剤市場規模データ(富士経済調べ)では1995年に1667億円だったのが、2008年には3899億円となっており、2倍以上に増加しています。
アメリカの診断マニュアル「DSM」において、リスト化された障害を決めていた精神科医たちの56%が製薬会社と金銭的なつながりを持っていました。2013年に出版される予定の最新版「DSM V」においては、その作成に関わった特別委員会の68%が何らかの形で製薬会社から金銭を得ていたこともFDA(アメリカ食品医薬品局)発表の資料などから明らかになっています。
DSMにおいてもっとも拡大している精神障害のカテゴリーは18歳未満の子どもたちに向けられたものです。子どもを対象とした精神障害の数は1952年当時わずか3つだったのですが、現在では44にまで増えています。
もちろんこれらはすべて精神医学の基本計画に則ったものです。
精神医学の60年にわたる主張-精神医学の基本計画⑥
精神科医はこの60年にわたって以下のようなことを主張してきました。
- 精神病は精神医学によって治し得る
- 精神病は脳内神経伝達物質の分泌異常が原因である
- 精神病は遺伝でもある
- 精神医学は精神病の治癒・診断・予防に効果がある
- 精神病患者を閉じ込めたり縛り付けたりすることは治療上有効である
- 薬物療法や電気ショックは精神病治療に有効である
- 精神病はどんどん増えており、新種・派生型・亜種などが存在し、今後も増え続ける
- 精神医学は常に発展途上である
- 精神医学には十分な研究予算が投じられていない
- 精神障害を精神科医以外の人間が治すことはできない
- 精神医学は自殺予防に効果がある
- 精神医学は研究対象である「精神」に関して熟知している
- 精神医学は人々に人生に対して向上や幸福をもたらす
- 精神医学による政治的干渉は行なわれていない
- 精神医学は精神鑑定ができる
- 精神医学は正しい
これに対し、次にあげるのはわずかに残った良識的な精神科医による証言です。
「現代の精神医学において、精神疾患の遺伝的・生物学的原因に関する説得力のある証明は、いまだにただの一つもなされていない……患者は、『化学的不均衡』があると診断されているが、その主張を証拠立てるような検査は存在しないというのが実情である。正しい化学的均衡とはどのようなものかという概念自体が現実には存在しない」(デビッド・カイスラー、粕祁科映)
「精神科医はみな、カメラやマイクで聞き取られたら、化学的不均衡や病気、あるいはそのための検査やテストなどないと萎縮して認めるでしょう。実際に行なっていることは、例外なくすべての患者に対してインフォームド・コンセントの権利を無効にして、『治療』 の名の下に毒を与えているのですから、これはまさに犯罪にほかなりません」(フレッド・ボーマンJr.博士、小児神経科医)
「精神医学に関する理論は、それに代わるものが何もないという理由からだけでなく、薬物治療を促進するのに都合が良いために、しがみつかれているのです」(エリオット・ヴァレンスタイン、『精神疾患は脳の病気か?』の著者)
「注意欠陥障害や反抗挑戦性障害、うつ病、統合失調症、不安障害、アルコール依存症や薬物乱用、過食症、賭博依存症など、いわゆる精神疾患や心の病、精神障害と呼ばれるものを発見する生化学的、神経学的、遺伝学的な指標はありません」(ブルース・レビン博士、心理学者、『一般常識の反乱』の著者)
「DSM第Ⅳ版は、精神医学が、概して医学によって認められるように模造して作ったものです。内部の者は、それが科学的というよりも政治的な書物であると知っています。DSM第Ⅳ版は、その最大の欠陥にもかかわらず、権威ある書物となり、カネを生み出すベストセラーになりました」(ロレン・モシャー、医師、臨床精神医学教授)
「私たちは、あなたに継続的に薬物を与えることができるように、気分や考えの正常な変動に対していくらでも診断上のレッテルを作り出すことができる。しかし、疾患を作り出すことに関しては、精神医学に並ぶものはない」(ステファン・クルシェフスキー、精神科医)
「要するに、精神医学的な『障害』のカテゴリーを作り出し、意見の一致によって公認させ、そして保険請求のために診断コードを割り振るというこのビジネスは、大掛かりな不正行為そのものであり、精神医学に疑似科学の雰囲気を与えている。その犯人はもちろん、世の人々を食い物にしているのだ」(トーマス・ドールマン博士、内科医、英国王立医科大学研究員、カナダ王立医科大学特別研究員)
「われわれは(どんな精神疾患に関しても)その原因を知らない。われわれはこうした疾患を『治療する』手段をいまだ持っていない」(レックス・コウドリー博士、精神科医、米国国立精神保健研究所[NIMH]の所長)
「治すとはどういうことだろう? それは、われわれが精神医学の専門的職業では使わない用語だ」(ジョセフ・ジョンソン博士、カリフォルニア州の精神科医)
精神医学を医学として定義する根拠そのものが存在しないのです。であるにもかかわらず日本人は、精神医学が行なっている詐欺に引っかかっていくのです。
以上、抜粋終わり
良心的な精神科や心療内科の医師は、
少数だと思いますが、
日本にもいます。
診療してもらうなら、
是非その医師に診てもらいたいですね。