うつ病からの脱出ー体験談 2ー

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今回は体験談の第2弾です。

著書『うつは食べ物が原因だった!』から下記抜粋します。

統合失調症の診断を乗り越え、晴れて大学生に(体験談)

私は中学生の頃から精神的な不安を感じていましたが、はっきりとした症状が出はじめ たのは、高校に入ってからです。だるい、イライラ、立ちくらみがあり、ときに幻覚や幻聴もありました。朝起きられず、パニック発作のような症状がだんだんひどくなり、高校 2年の秋からは学校に行けなくなりました。

その後精神科を受診、統合失調症と診断されました。カウンセリングはなく、治療は投薬のみで、最初はルボックスのみでしたが、半年後にはデパケン、ジプレキサ、パキシル、 ビレチア、メイラックス、ハルシオンが追加されました。

受診して1カ月くらいすると、とても元気 になりました。ただ、学校には行きたくなか ったので、アルバイトをはじめました。ところが、3カ月くらい経つと薬の効きが悪くなり、調子もよくなったり悪くなったりと不安定になりました。薬を変えたり増やしたりすると、しばらくはいいのですが、また同じことの繰り返しです。アルバイトも急に休むことが増えてきました。

このような様子を見ていた母は、「薬は病気を治していない」と、精神科の治療に不信感を持つようになりました。そうしてたまたま読んだ『心の病は食事で治す』(生田哲善・ PHP研究所)に出てくる「低血糖症」に私の症状があてはまる気がして、巻末で紹介されていた新宿溝口クリニックに問い合わせてくれたのです。

クリニックを受診したのは3月末。低コレステロール、重度の貧血に加え、やはり低血糖症の疑いありということで、糖質制限とたんばく質の摂取、鉄、亜鉛、ビタミンB群などのサプリメントを処方されました。

精神科で処方されていた薬はパキシルを残して一気にやめてしまったため、一時的に症 状が増悪しましたが、翌年の秋には、服用していた薬をすべてやめることができました。

1年後には、家族で食後1時間歩く、夜の散歩をはじめました。それ以後体調はぐっとよくなりました。その年の夏には高等学校卒業程度認定試験を受け、大学受験のために予備校に通うようになりました。栄養の勉強ができる大学に志望を定め、無事合格。今は大学3年生で、一人暮らしをしています。

栄養療法をはじめた当初は、今までの症状が栄養で改善するといわれても、とても理解 できませんでした。ときとき起こっていたパニックのような症状も、私は身体的というよ り精神的な問題に起因すると思っていました。だからそのたびに自分の心の弱さを責めたり、まわりのせいにしてしまったりしていました。

しかし今では、栄養療法により体の状態が改善することで、精神の状態が改善すること は、当たり前のこととして理解しています。

また、栄養療法をして改善してから、心が豊かになったように思います。今でもときどき調子が悪くなって、そのたびにまわりの人に励ましの言葉をもらいます。昔は頭に入ってこなかったそういう言葉が、今は心に響いて、頑張ろうと思えるようになりました。

あのとき思い切って診察を受けなかったら、今もよくなったり悪くなったりを繰り返していたでしょう。栄養療法を受けて、私は人生を取り戻したと感じています。

栄養療法で 発達障害が改善!

忘れ物が多い、授業中座っていられない、勉強に集中できる時間が短い…これらは今でこそよく知られているADHD(注意欠陥多動性障害)の典型的な症状ですが、小学校入学時よりこのような傾向があった私は、親や教師に気付かれないまま成人しました。

20歳のときに、インターンシップ制度を利用してIT企業で働いていたところ、売上の数字の打ち間違えや、得意先と会う約束を忘れるといった失敗を連発し、1カ月足らずで退職。その後、偶然ADHDについて書かれた本を読み、精神科を受診したところ、正式 にADHDの診断を受けました。

心理カウンセリングやコーチングも受けましたが、これらは私の最大の悩みである集中 力の短さや不注意の根本的な改善には役立ちませんでした。唯一効果的だったのはリタリ ンによる薬物療法で、服用すると4時間程度集中力が持続するようになります。しかしミスや計画性のなさは相変わらずで、それを改善しようと薬の重を増やした結果、依存症に なってしまい、処方の10倍近い量を常用するように。体調を崩し、当時在学していた大学 院を休学することになってしまいました。

その反省から休学中に断薬を開始、2年かけて生活を建て直し、復学・卒業し、現在勤めている会社に就職することができました。

ミスを防ぐために自分なりの工夫と努力をし、何とか仕事を続けてきましたが、入社3年目に大きなミスを犯してしまいました。これは明らかに自身の努力や工夫でカバーできる 範囲を超えていたため、「今までのやり方だけではタメだ。対症療法的ではなく根本的な解決策はないか」と考えるようになりました。

そんな折、ツイッターで出会った人から、 発達障害の症状があるお子さんが栄養療法で改善したという話を聞き、溝口先生のクリニックを受診したのです。はじめての血液検査の結果はDで、「重篤な栄養欠乏が見られる」。 ビタミンB群欠乏、鉄欠乏に加え、低血糖症の疑いもありました。検査結果を見た溝口先生の「これはADHD以外にも原因があるかもしれないよ?」という言葉が印象的でした。

不足した栄養を補うサプリメントをとると同時に、糖質制限を開始したところ、数日で 明確な効果を感じました。3カ月間後には総合所見がDからCへと改善、集中力の向上、 記憶力の向上、食事後眠くなることがない、落ち込んだときの回復が早くなる、といった変化が出てきました。

集中力の向上という点では、投薬治療も栄養療法も効果がありますが、リタリンは無理 矢理働かされているという感じで、薬が切れるとドッと疲れが出ます。栄養療法ではこう した感覚はなく、疲労回復も速やかです。

車に例えるなら、投薬治療ではポロポロの事体にターボエンジンを付けて走っているよ うなもので、走れば走るほど壊れていく感じでした。一方、栄養療法は、車全体の部品が少しずつ新調されていくようなもので、安定感が増し、アクセルとブレーキがよく効き、思い通りに走らせることができる感じです。

栄養療法は、先生の指導を受けつつ、自身も学び、生活習慣を変える意識が必要です。 しかし、自分の抱えている問題を根本的に解決することができると思います。

以上、抜粋終わり

精神疾患の治療のポイントは、

食事療法または栄養療法になります。

これを行わずに、

薬物治療だけで行うと、

ますます症状が悪くなってきます。

これは自分で勉強すればできることなので、

是非参考図書や資料を用意して、

自分で実践してください。

 

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