今回は低血糖症だった方の体験談をお伝えします。
著書『うつは食べ物が原因だった!』から下記抜粋します。
砂糖が引き起こしていた パニック発作
私がめまいや動悸、強い不安感を感じるようになったのは、子どもを出産して半年ほど 経ってからのことです。2002年夏、過労と過呼吸から救急車で総合病院に運び込まれ、 そのときは「様子を見るように」とのことで投薬はありませんでした。
その秋に受診した心療内科では、不安感が強いとのことで、ホリゾン、セファドール、 パキシルといった薬を処方されました。しかし、薬が効いている感じがなかったので、や がて病院には行かなくなりました。パニック障害という診断が下されたのは2004年になってからです。仕事中に発作が起きるようになったため、同じ心療内科を受診し、デブロメールやワイパックスを処方され、いったんは落ち着きましたが、それ以後も周期的に発作が起こりました。
2009年頃からは、食後1〜2時間後、強い眠気が出るようになりました。手足の冷えもひどく、夏でもカイロを手放せません。 1時間くらいすると元に戻り、また冷たくなる……という状態を繰り返し、冷たさを通り越して痛いくらいでした。
その頃、インターネットで自分の症状を検索してみたところ、新宿溝口クリニックがヒットしました。しかし、受診をためらっていました。
そうこうするうちに、2010年2月、大きな発作に見舞われました。仕事中に動悸・息切れが止まらず、熱が38・8度あったため、インフルエンザかと思い帰り支度をしていた ら、動悸がひどくなり倒れてしまったのです。そのまま救急病院に搬送されましたが、脳の CTも血液検査も異常なし。病院についたときには熱は37度台に戻っていました。風邪と疲労だろうということで風邪薬をもらって帰りましたが、その後2カ月37度台の熱が続きました。
3月にまた発作が起こり、ほほ毎日になってきたため、4月にとうとうクリニックを受診。診断は反応性低血糖症でした。そこで糖質制限に加え、サプリメント、散歩などの軽 い運動を指導されました。秋頃には徐々に発作の回数が減ってきました。ちょっとした天候の変化や生活の乱れで発作が起きることもありましたが、今年に入って減薬をはじめ、今は薬を飲んでいません。ときどき発作はありますが、薬を飲んでいた頃とは変わりません。
私は砂糖が毒になるなんて、思いもしませんでした。甘い物が大好きで、1kgの砂糖を 1カ月で使い切っていました。
糖質制限をはじめた頃、会社で大きな発作がおき、心配した先輩が砂糖水を飲ませてく れたことがあります。(本来避けなければいけない砂糖ですが、緊急のため)口にして5 分も経たないうちに、急速に体がほぐれる感じ、じわーっと全身が満たされる幸福感を覚えました。この瞬間、「砂糖は麻薬というのは本当だ」と思いました。
すべての人がこのような病気にかかるとは思いませんが、食生活が体に与える影響は思 いのほか大きいのではないでしょうか。
この治療をはじめてから、調味料をはじめ、さまざまな食品に砂糖が使われていることを知りました。現在低血糖症ではない人も、この事実を知っておくべきだと思います。
以上、抜粋終わり
低血糖症はあまり認知された病気ではないため、
発見されることは、
まだまだ少ないと思います。
一つは砂糖が毒になることなど、
誰も知りません。
私たちの生活の一部になっているほどなのですから。
私も低血糖症という病気は、
去年詳しく知ることになりました。
検査は受けてませんが、
ほぼ間違くなく自分も低血糖症だったと思います。
わたしのような医療系の仕事をしていても、
関心がなければ気付かないのですから、
一般の方が知らないのも、
無理はないかもしれません。
この問題は食品業界とも絡んでいるため、
かなりやっかいな問題なのです。
この方は自分で調べて行動したため、
助かりましたが、
ほとんどの方は知らないため、
うつ病と診断されているかもしれません。
しかし問題は砂糖の摂取にあるのですから、
うつ病の薬を飲んだところで、
症状がひどくならないとしても、
良くなるこてはありえないでしょう。
私は以前は精神疾患の原因は心に問題があると思ってました。
しかし勉強していくにつれ、
最近ようなくわかってきたのですが、
実は心の問題はきっかけに過ぎず、
本当は肉体の方に原因があることが、
わかってきました。
種も仕掛けもあったわけです。
それも結構意図的に仕掛けられていることが、
裏社会のことを知るにつれて、
その実態がわかってきたのです。
肉体と心(精神)はお互いに連動していますが、
肉体に問題が生じると、
それが波及して、
心(精神)に問題を生じてくるのです。
もちろん原因のすべてが肉体にあるわけではありませんが、
ほぼ99%は肉体が原因だと感じています。
もちろん統計などないので、
これは私の感覚にすぎないのですが、
なぜ15年以上この問題に気付けなかったかと言うと、
心の問題は心に問題があると思い、
ずっとそちらしか見てなかったり、
心の問題を中心にしか勉強していなかったからです。
私は鍼灸師なので、
一番多く診る疾患は、
運動器が一番多いのですが、
それでも精神領域の方が好きなので、
勉強の方は肉体より、
精神領域の方が多かったのです。
それが4年前くらいに
別の治療法を勉強し始めてから、
肉体の勉強が始まりました。
それから栄養学なども勉強し、
だんだんと精神疾患患者が増えてきた原因が、
わかってきたのです。
それでこの状況を変えなければと思い、
マーケティング的には他の疾患の方が有利なのはわかっているのですが、
私にとってはこちらの方が重要だと思い、
改めて精神疾患を専門にしようと思った動機となりました。
まだまだ力不足ですが、
なんとかこの分野でお役に立ちたいと思います。