今回は同テーマの第2弾です。
著書『新型「うつ」原因は首にあった!』から下記抜粋します。
- 精神症状と同時に身体症状にチェックが入っているか
二二〜二八(二三を除く)の症状のほかは、首のこりが原因で起こる特有の身体面での症状「身体症状」に関する質問です(二三については後述)。
頚筋症候群の場合、首の筋肉の異常が原因で、不定愁訴のなかの身体症状が起こり、重症になってくると二次的に精神症状が現れます。ですから、頸筋症候群が疑われる場合は、精神症状と同時に、この病気に特徴的な身体症状が出ているはずです。
精神症状と同時にこの病気特有の身体症状にチェックが入っている場合、頸筋性うつである可能性が高くなります。
精神科や心療内科のドクターは、患者さんの精神的な訴えだけに注意を払い、身体的な症状を見逃してしまいがちです。うつ症状だけにこだわっていると、病気の本質を見落として、精神疾患のうつ病と誤診されてしまいます(84・85ページ)。
そして、抗うつ薬、カウンセリングによる精神疾患の治療をいつまでも続けるので治らないのです。薬の副作用に悩まされて私のところに来院された患者さんはたくさんいます。
- 精神症状に首の張りが自覚されれば頚筋性うつの可能性大!
二 頚が痛い、頚が張る。
二は、身体症状のなかでも、頸筋性うつかどうかを見極める要となる症状です。精神症状の五〜六項目にチェックが入り、二の身体症状にもチェックが入っていれば、頚筋性うつである可能性が高くなります。
頸筋症候群である場合、ほとんどの人がこの項目にチェックを入れます。特に重症になると、首の張り、痛みは本人が自覚しやすい症状となります。
首のこりが原因で起こる、 特有の身体症状を知ろう
頸筋症候群では、二を含めた比較的軽度の身体症状がたくさん出て、重症になると、うつ症状「頸筋性うつ」が出ます。小さな症状を省いて主訴だけを取り上げると細かな微妙なこの病気の本質が消えてしまいます。
ここで、問診表に添って、その他の身体の症状を詳しく検討していきましょう(前述した項目は除く)。
身体症状のなかでも、頭痛やめまいは、自律神経の不調とは関係なく、首の筋肉の異常によって起こります。そのため、頭痛、めまい、自律神経失調症は、頸筋症候群の三大症状ということができ、いずれも高い確率でチェックが入ります。
一方、軽い症状だと思われがちな「二〇 すぐに横になりたくなる」「二三 天気の悪い日か、その前日、調子が悪い」の項目は、頚筋症候群かどうかを見極める重要なチェックポイントです。
いくつかの症状がチェックされている状態で、「二 頚が痛い、頚が張る」の項目にチェックされていれば、頸筋症候群である可能性は高くなります。
一 頭が痛い、頭が重い。
頭痛に悩む日本人は三〇〇〇万人とも言われています。そのうち、約七割を占めるのが緊張性頭痛で、首のこりが原因だと考えられます。頚筋症候群である場合、一の項目にチェックが入る可能性は高くなります。
後頭部から首筋にかけて、突っ張るような痛み、頭の周囲にハチマキをしたような締め付ける痛み、頭がキューッと締め付けられるような圧迫感、頭重感が特徴です。夕方になると痛みが増してくるケースもあります。
三 肩がこる。
従来、首こりを肩こりの中に入れてしまっていました。そのため、日本語に「首こり」という言葉はありませんでした。
私は「首こり」という言葉をつくり、その重要性を訴えてきました。ようやく首こりが認知され始めました。首こりと肩こりははっきり分けなければなりません。
肩こりは直接は神経症状を出しません。が、肩こりが二次的に首こりを起こすことがあります。
四 風邪をひきやすい。
風邪は首のこりとは関係ないように思われがちですが、首の筋肉の異常と風邪は直接的な関係があります。
せきやくしゃみ、鼻水が出始めたとき、首の筋肉を温めれば、風邪はすぐに止められます。
五 ふらっとする。めまいがある。
めまいには「メニエール病」と呼ばれる「内耳性めまい」もありますが、首こりが原因で症状が起こる場合が圧倒的に多いのです。ふいにうしろをふりかえったときや、寝ている状態から起き上がったときにふらっとする、天井がグルグルまわる、地面が揺れているように感じる、ベッドから落ちるように感じる、奈落の底に引き込まれていくような感じがする-などの自覚症状がある人は首こりが原因である可能性があります。
このような症状の人が、首の筋肉の治療でほとんど完治しています。
以上、抜粋終わり
いろんな症状がありますね。
頚筋性うつに該当される方は、
だいたい複数の症状があります。
次回も参考にしてください。
この続きは次回です。