今回は「毎日食べているもの」はアレルギーを起こしやすいというテーマでお伝えします。
著書『うつは食べ物が原因だった!』から下記抜粋します。
「毎日食べているもの」はアレルギーを起こしやすい
意外な食材が アレルギーの原因になる
食物アレルギーを起こすもとになっている食材といえば、卵、小麦、ソバ、サバなどの青魚、エビ・カニなど甲殻類……といったものを思い浮かべる人がほとんどでしょう。確かに、それらによってアレルギー 反応が出るケースは、非常に多いといえます。
しかし、毎日のように食べている、たんばく質をたくさん含んだ食材が食物アレルギーを引き起こしているケースも、決して少なくないのです。
牛乳、豆腐や納豆などの大豆製品が、その典型的な“アレルギー食材”といっていいでしょう。
さらに、おそらく予想もしたことがない食材も、アレルギー源になることが明らかにされています。
それは野菜、フルーツなどです。
「野菜やフルーツでアレルギーになるなんて、聞いたことがないー」。みなさん、驚かれると思いますが、野菜には微量のたんばく質を含んでいるものがあり、それがアレルギーのもとになるのです。
海外では、トマトが食物アレルギーを引き起こしている症例も報告されています。子どもがトマトを食べたとたんに、顔つきが変わり、ひどい暴言を吐く……。その様子はビデオでも紹介されています。出ている症状が〝暴言を吐く〞というものですから、これは脳になんらかの異変をもたらしていると考えられます。そのため、このようなアレルギーは「脳アレルギー」と呼ばれています。
パンやスパイスを食べるとアレルギーが出る、というケースもあります。症状としては腹痛を起こすというもの。内視鏡検査で腹痛の原因を調べても、何の異常もなかったのですが、この人には腸粘膜にカンジダ感染があり、それが原因で小麦やスパイスが抗原となってしまい、アレルギー反応が出ていたのです。
「脳アレルギー」から 心の病になる理由
この2例はすぐに症状があらわれるものだったので、食物アレルギーと判定できたわけですが、多くの場合は、はっきりした症状はすぐにはあらわれず、なんとなく体がだるい、頭痛がする、何日か後に湿疹などが出る……といったあらわれ方をします。
そうした“症状”を訴えれば、ほとんどの医師は発達障害、心の病と診断します。本当の原因である食物アレルギーは見落とされ、“誤診”されてしまうわけです。
治療も当然ながら、心の病に対応するものになります。その結果、原因となっている食材を食べ続けることになる。ここが一番の問題です。
まったく見当違いの対応をしているわけですから、症状はいっこうに改善されないまま進行することになります。
やがてはそこから、本当の発達障害、心の病に発展してしまうのです。
脳アレルギー3つのタイプ
「IgEタイプ」は すぐに症状が出る
アレルギーに関係しているのは「Ig(免疫グロブリン)」です。Igは血液中や細胞の液のなかにたくさんあり、これが抗体となって、血液中に侵入してきた異物(抗原)と結びつきます。その結果、異物を排除する免疫システムが働くのですが、その働きが過剰に起こるのがアレルギーです。
「脳アレルギー」を引き起こすアレルギーには3つあります。
ひとつは「IgE」タイプ。花粉症やぜんそく、食物、薬物などのアレルギーがこれで、「花粉が飛ぶと鼻水が出る」とか「サバを食べると湿疹が出る」など、症状がすぐにあらわれるのが特徴。そのため「即時型アレルギー」とも呼ばれます。
一般にアレルギーと呼ばれているのはこのタイプ。アレルギーのもとになっているのが何かわかるので、自分でも比較的注意しやすいといえます。
アレルギーが発見しにくい「IgGタイプ」
2つめは「IgG」タイプです。免疫グロブリンの80%がこのIgGですが、抗原と結びついてもすぐに症状があらわれるわけではなく、補体が仲介役となり、その補体を活性化させることで、さまざまな反応が起きてきます。
アレルギー症状が出るのが遅いため、「遅発型アレルギー」と呼ばれます。実はこの反応が遅いのが問題なのです。
数時間後、数日後に症状が出るわけですから、何が抗原になっているのかが非常につかみづらいのです。そこで、知らずにそれを食べ続けてしまうことになり、症状の悪化につながります。
しかも、大好物や毎日食べる物、急に食べたくなった物……などが抗原になっているケースが多く、ひそかにアレルギーが進行することになりやすいのです。症状も発達障害やうつのそれと似ているため、もっとも“誤診”されやすいのが、このIgGタイプです。
粘膜と関係している 「IgAタイプ」
3つめは「IgA」タイプ。IgA抗体は前の2つとは違って、血液中の抗原にではなく、その前の段階、つまり、粘膜のところで抗原と結びつきます。
このIgAが十分に分泌されていれば、血液に入る前に抗原を撃退することができますが、カンジダ感染などで粘膜が弱っていると、抗原が血液中に入ってしまうことになります。
血液検査をして、特定の食材にIgA抗体が認められるときは腸粘膜が弱くなっている証拠で、その食材が抗原となってアレルギーを引き起こす可能性が高くなります。
しかし、通常のアレルギー検査ではIg Eタイプのアレルギーしか発見できません。 IgG、IgAは検査項目がないため見過ごされてしまっているのが現状です。
以上、抜粋終わり
なかなか検査でもアレルゲンはわからないみたいですね。
でも恐らく腸内環境が悪くなっているのが原因のようですので、
アレルゲンが特定できなくても、
しばらく断食などして、
腸内環境を整えてあげると、
回復します。
アレルギーが出るようになったら、
まず腸内環境の整備から始めてみましょう。