今日はこのテーマの第2弾です。
著書『精神科は今日も、やりたい放題』から下記抜粋します。
「睡眠キャンペーン」の真実
ここでも一つ例を出してみよう。
こんなポスターを見たことはないだろうか。これは、自殺対策の一環として、内閣府が二〇一〇年三月から始めた、「睡眠キャンペーン」のポスターだ。
実はこのキャンペーンの事前試行として、静岡県富士市では、全国に先駆けてこのキャンペーンを二〇〇六年に打ち出していた。うつを脳の機能障害とし、薬で良くなると言って悟らない精神科医の主張が取り込まれたこの自殺対策の効果はどうか?65ページの図を見れば、「逆効果」以外の何物でもないことをおわかりいただけるだろう。
実は逆の話もある。自殺遺族が集まる自死遺族連絡会(代表・田中幸子)では、睡眠薬や向精神薬が自殺率を高めていると考え、地域の啓蒙運動として精神科を受診しないこと、精神薬を服用しないことなどを市民や役所向けに行なった。
その結果、本拠がある宮城県では二〇%以上も自殺率が改善したのである。
確かに自殺対策に取り組もうという方針は善意であり、精神薬を飲んで楽にさせようという行為も一見すると善意である。しかし当初の発意自体は善意でもむしろ結果は悪化するわけである。
そして真の目的が自殺対策にかこつけた、学会と製薬会社が協調して行なう睡眠薬の販売キャンペーンだとすれば、これは善意の陰謀に他ならず、詐欺と呼ぶ以外の何に当たるのだろうか?
否定されている「仮説」
皆さんご存知の抗うつ薬だが、抗うつ薬の作用を簡単に説明するとセロトニンを増やすということに尽きると思われる。
「うつ病=セロトニンの減少」という現象に対し、「抗うつ薬=セロトニンを増加させる」ということで、夢の薬のように発売当初は扱われた。副作用もないと銘打って販売されたものである。
しかしこのことが真実であるかといえば当然そうではない。この表は精神薬の副作用発現率を示したものであり、製薬会社が正式に発表しているものである。また24ページでも合成麻薬MDMAと抗うつ薬の類似性については説明したとおりである。
うつ病がセロトニンの減少に関係するのではないかという仮説を立てたのは、ジョゼフシルドクラウトという人だ。セロトニンやドーパミンが精神病に関係するのではないかという仮説を、モノアミン仮説という。
しかし提唱したこの仮説はすでに否定されている。仮説というより関係ないと「証明されている」のだ。
にもかかわらず、たとえば二〇一〇年に発表された研究によれば、アメリカ人の八七%が統合失調症はセロトニンやドーパミンがバランスを失っているという「化学的不均衡論」が原因であると考え、またうつ病も八〇%の人が同じように考えているという結果が出ている。
この件に関してアメリカ精神医学雑誌「the American Journal of Psychiatry」には、うつ病の化学的不均衡器を再検討した医師たちによる以下のようなレビュー記事が掲載されている。
「-〇年以上にわたるPET study、モノアミン枯渇に関する研究、およびモノアミン関連遺伝子の多型性を調べる遺伝子関連解析の結果、うつ病の病態生理において、セロトニン系、ノルアドレナリン性、またはドーパミン作動性神経伝達の実際の欠陥に関係すると思われるエビデンスはほとんど存在しなかった」
そして二〇一二年現在にいたっても脳内のセロトニン濃度を測定することもできないのだ。にもかかわらずこの仮説は世界中でうつ病を語る基本理念のように語られ、抗うつ薬 もそれを基本に作られてきた。これは薬ありきでまったくウソの仮説をさも根拠あるもののように用いているにすぎない。
以上、抜粋終わり
製薬会社はテレビで頻繁に宣伝しています。
何度も見ているうちに洗脳効果が出てくるので、
良いイメージとして定着してくると思います。
そのためほとんどの方は、
良いイメージが頭の中にあるため、
副作用のことなど忘れて簡単に服用してしまいます。
みなさんは製薬会社の戦略にまんまと乗せられてしまっているわけです。
そのことを思い出す必要があります。
薬には必ず副作用があります。
特に精神医療関係のお薬は強い効果があるので、
その副作用も大きくなります。
そのため、最初は効いているように感じても、
だんだんと症状が増悪してきます。
何度も書きますが、
薬は病気を治すのではないのです。
治すのはあなた自身の自然治癒力なのです。
精神科の薬は上記にも書いてあるように、
症状にあったものを処方しているのではなく、
間違った仮設を未だに信じて処方しているのです。
これでは治るわけがありません。
だから治療を選択するなら、
あなたが信頼できると思う代替医療を選択するべきです。
それがあなたを治癒への助けとなる第一歩なのです。