今日からはテーマが変わって、砂糖は肌を老化させると言うことについてです。
著書『砂糖をやめればうつ病ならない』から下記抜粋します。
●砂糖が二キビをつくる!
長年にわたり私たちは、チョコレートやケーキなどの甘いものが肌に悪影響をおよぼすと聞いてきました。おいしいから、つい、うっかり、多くの日本人が甘いものを口にしてきました。でも、最近の研究で、砂糖やクイックカーボの摂取がニキビやシワを増やし、皮膚を老化させていることが明らかになりました。
まず、砂糖とニキどの関係から見ていきましょう。
これまで皮膚科の医師は、食べものがニキビの原因であることを認めませんでした。きちんと洗顔して皮脂をとる、ニキビ用の基礎化粧品でケアしてさえいれば、ツルツル肌になると信じられてきたのです。でも、この考えは正しくありません。
30歳の敏子さんは顔に7〜10個ものニキビができましたが、3年たっても治りません。 そこで皮膚科を訪れたのですが、医師は、ニキビが食べものと関係があることを頑に認めませんでした。
しかし、2006年11月、彼女は10年以上も毎日欠かさず食べていたチョコレートをやめました。彼女が大好きなチョコレートや他の甘いものをやめたら、肌がツルツルになりました。そのうえ、抗炎症薬を注射するという痛い治療よりも効果的にシスト(隠れもの)も消えたのです。
じつは、新しい研究によって、チョコレートや甘いものをやめればこキビが消えるという昔からの言い伝えの正しさが証明されているのです。
●ツルツル肌の源はタンパク質と野菜食
ニキビと食事の関係についてのパイオニアが、コロラド州立大学のローレン・コーデイン教授です。彼は、20年以上にわたり加工食品があまり浸透していない世界のさまざまな地域に出向いて、現地人の食事と、その健康におよぼす影響を調査してきました。
こうした骨の折れる研究から、驚くべき結論が得られました。それは、砂糖や砂糖のように高度に精製ざれたカーボがニキビを発生させるというものです。しかも、彼が訪れたどの地域からも、同じ結論が得られたのです。
砂糖に代表される現代食を食べない人には、ニキビがないのです。それなら、西洋文明の浸透していない地域の人々の食事から、私たちは多くのことを学ぶことができるはずです。そこで、劇的であり、なおかつ説得力のある研究結果を紹介しましょう。
コーデイン教授のチームは、1週間にわたり、パプアニューギニアのキタヴァン島民の1200人の食事と皮膚の関係を調べました。その結果、15〜25歳の若者300人を含め、ニキビはだれにもありませんでした。
先住民は、たんに魚、野菜、果物、ココナッツ、根菜を食べて生活していました。彼らはシリアル、ケーキ、チョコレートなど、砂糖も高度に精製されたカーボも口にしていませんでした。
コーデイン教授のもうひとつの研究は、狩猟採集生活を営むパラグアイのアチェ族の食事を2年間にわたって調査したものです。アチェ族は、野生鳥獣、トウモロコシ、玄米、キャッサバを中心に食べていました。ニューギニアのケースと同じように、精製された穀物や乳製品は、食事全体の8パーセントにすぎません。
こうしたよい食事のおかげで、彼らの肌は美しく、弾力性があり、ツルツルだったのです。具体的には、15〜25歳の若者15人を含め、調査した115人のうちニキビは1件も発見されませんでした。良質のタンパク質と野菜を中心とした食事がツルツル肌の源だったのです。
●二キビは西洋文明の病気である
この画期的な結果は、2002年、「ニキビは西洋文明の病気である」というタイトルの論文として発表され、世界から大きな注目を集めました。ニキビは西洋文明以外ではあまり見られないという驚くべき結果は、野菜やタンパク質を多く摂取すべきであると主張する人々は強く支持しましたが、チョコレートやケーキの愛好家たちからはかなり批判されました。
コーデイン教授や他の科学者の研究結果は、食事はニキビの原因ではないと主張してきた皮膚科の主流派と真っ向から対立することになりました。しかし、食事が直接にまたは間接にニキビを引き起こすという有力な証拠がいくつもあるのです。
では、なぜ、砂糖や砂糖のように高度に精製されたカーボがニキビを発生させるのでしょう?そんな食事をつづけると、高血糖になり、それを下げるためにインスリンが連続して放出されます。この過剰に放出されたインスリンが、組織を無秩序に成長させ、毛穴をふさぐため、ニキビを促進する皮脂が毛穴から出られなくなります。毛穴にはアクネ菌が住んでいて、皮脂をエサにして増殖します。このとき皮脂は分解され脂肪酸になり、脂肪酸が酸化され、炎症を起こします。こうして皮膚の悪魔、ニキビが誕生するのです。
また、過剰なインスリンは男性ホルモンを分泌させ、アクネ菌のエサとなる皮脂をたくさんつくらせるので、ニキビが悪化します。
それから、食事がニキビの原因であるという証拠があります。通常、ツルツル肌のポリネシア人や南アメリカのインディオが、故郷を離れて都会に移住し、砂糖や高度に精製されたカーボの多い現代人の食事をするようになると、ニキビができるのです。同じことが、イヌイットが西洋食を食べても起こっています。
以上、抜粋終わり
ニキビについて、今まではビタミン不足という認識をされていた人がほとんどではないでしょうか?
また、原因がわからなかった人も多いかもしれません。
もし甘いものの摂り過ぎであると思い当たる方は、甘いものの摂取を止めることによってニキビは回復することでしょう?
早くニキビを治したいのであれば、今から甘いものを食べるのを控えましょう!