我々が主に得ている情報源として、テレビであったり、その筋の権威と言われているひとたちからが多いと思いますが、それらの情報は本当に正しいのでしょうか?
引き続き著書『ソフトキリング』から内海医師との対話を抜粋して下記します。
テレビなど、マスコミの情報を鵜呑みにしていたら、健康になれない。逆に危険ということですね。そうすると、栄養士さんなどの言うことも嘘なんですか?
嘘ばっかりですね。もしかすると、本人たちは嘘を言っているつもりはないかもしれません。でも上から与えられる虚妄の栄養学を、何の疑問も持たず無条件に、正しい知識であると盲信している時点で、栄養士のプロとしてはアウトですね。今の栄養学は、自然の摂理に逆らった愚かな食生活指針を示していて、間違いだらけという事実は、ちょっと調べれば明らかなんですから。たとえば、1977年に、アメリカ上院議員マクガバン氏が、その政治生命をかけて、「マクガバン報告」という指針を発表しました。それには、こう書いてあります。「動物性食品は、ガンの最大の要因であり、この食習慣をやめれば、ガンばかりか、心臓病、脳梗塞、糖尿病、骨粗鬆症、関節リウマチほかの、様々な自己免疫疾患、アルツハイマー病、白内障、加齢黄斑変性など、あらゆる病気を予防し、回復させることができる」と。さらに、「理想的には、日本の江戸時代の食生活が良い」とも書かれていました。しかし、この時、政界、食品業界、製薬業界、医学業界、畜産業界などから猛攻撃を食らい、結果的に弯曲された表現に訂正されたそうです。要するに、「最も重要なことは、人々の健康ではなく、企業の利益であり、そのためには真実の情報は葬られる」ということです。これは栄養学だけではなく、すべてに言えることです。今の世の中の趨勢は、人々の幸せや健康に向かっているのではなく、如何にお金を貪るか・・・・・のようですね。これは、つまり、「グローバル大資本(多国籍企業)は、『金儲けのためには、環境破壊も人殺しも当たり前』と考えている」ことの証明でもあります。しかしながら、日本国民は、マスコミが大絶賛する栄養士の嘘を、鵜呑みにしている方が心地よいのでしょう。古き良き和の食習慣をためらいなく捨て、欧米の悪しき食文化ばかりを、あたかも良い食習慣であるかのごとく受け入れ続けています。もちろん、栄養学のすべてが間違っていると言っているわけではありません。たとえば、分子整合栄養学などは、理屈としては筋が通っていると思うところも多いです。この分子整合栄養学というのは、個々の細胞を生き生きと保つことで、病気を克服しようという予防医学の概念を根幹としています。たとえば、栄養素には三つの大きな働きがありますよね。一つ目は、エネルギー源になること。二つ目は、身体の構成成分(筋肉や血や肉など)になること。三つ目は、代謝です。要するに、良質なタンパク質やその合成に必要なビタミンやミネラルなどを十分に摂ることが、健康に生きるためには重要であるという考え方です。食べ方も大事です。たとえば、一日2食だったら何を食べても良いというわけではありません。砂糖に代表される糖類が多ければ2食にしても、良いとは限りません。また、添加物や農薬、グルタミン酸ナトリウムなどは、脳に非常に悪い作用をする神経毒です。ですから、そうしたものを含む食品ばかり摂っていたら、たとえ食事回数が少なくても、健康にはなれません。しかし、現実を見てみると、人間にとって安全な食べものは非常に希少になっているのは確かです。昔と違って、食べものが食べものでなくなってしまっているんですよね。したがって、食べ物の中に潜む危険な毒をできるだけ避けて食べるようにしていかない限り、必然的に病気になってしまいます。また食べものだけでなく、クスリや化粧品、放射能など、身の回りに存在するものにコッソリと隠された毒すべてを、排除する努力が肝要です。
私は、他の著書の中で、これらを総じて「社会毒」という呼び方をしています。
この「『社会毒』を避ける努力をすること」と、「食べ過ぎないこと」、そして、「栄養学の嘘を見抜くこと」が、健康に生きるために最も重要なファクターだと思っています。
ところで、どうして、このような毒や嘘が公然と広められていると思いますか?
それは、たとえば、モンサント社などをはじめとするグローバル大資本(多国籍企業)が、自社商品を大量に売りさばいて大儲けをするためなんですね。ただ、テレビや新聞、雑誌などを見ていても、なかなかこうした真実の情報は報道されません。なぜなら、そうした大企業こそが、テレビや新聞、雑誌などの大スポンサーだからです。彼らマスコミが、莫大な広告料金を支払ってくれる大口得意先に対して、不都合な真実を突きつけることなどできるはずがありません。ですから、健康に生きたければ、自分で有益な情報を探して勉強しないといけません。そうしないと、いつの間にか騙されて、気がついたらドンデモナイ病気にされて、最後に殺されてしまう・・・そんなことにもなりかねません。
今の状況では、インターネットくらいしか、まともな情報を得られる術はないかもしれません。ただ、インターネット上の情報がすべて確実な情報だとは限りません。玉石混交ではあります。しかし、他にタイムリーに有用な情報を得られる方法はないので、何とか巧く有効活用してほしいと思います。
栄養士さんの推奨するトクホ商品などに関しては、どうなんですか?
お金を払えば、あのトクホマークの表示認可権は手に入ります。一説には、申請にかかる費用が1億円以上と聞きます。ですから、中小零細企業には、その費用を捻出するのは厳しい。ほとんど無理でしょうね。したがって、「トクホマークを付けられるのは、大企業の商品ばかり」ということになってしまっているんです。本当に、「健康のために優れた商品を特定したい」と思っているのなら、お金のない企業の商品だって、良い商品であれば許可を得られるようなシステムにするはずです。あえて、そうしないということは、「トクホというのは、実質的に、大企業だけが大儲けしやすくするためのシステム」と言って良いんじゃないでしょうか?その証拠に、トクホを広める窓口となっている利害関係者組織に、700社以上の食品企業が加入する公益財団法人「日本健康・栄養食品協会」というのがあります。トクホの申請には、学術誌での発表が必須になっています。そこで、この協会は、『健康・栄養食品研究』という学術誌を発行して、それに申請認可したい食品企業の商品を投稿させているんです。つまり、食品企業が加入する組織が、自らこうした雑誌を出して、食品企業自身の利益誘導を行っているわけです。これは、紛うことなき自作自演ですよね。もちろん、中には、他の学術誌に投稿されるものもあるようですが。さらに、この協会の常務理事は、厚生労働省からの天下り指定席になっています。たしか、今の理事長も、元厚生労働省の人です。2009年に、トクホの所管は消費者庁に移りましたが、縄張りには影響なしのようですね。このように、トクホを巡って、見事までの産官学トライアングルができているんですよ。しかも、この協会が、企画基準を設定し、トクホマークを発行しているんですが、その実態は、もう呆れ返る程、ずさんなんです。たとえば、許可の要件が、「食生活の改善が図られ、健康の維持増進に寄与することが期待できるものであること」など、よくわからない抽象的な基準が羅列されているのみで、有効性や安全性について、きちんとした科学的なガイドラインはまったくありません。また、「有効性及び安全性に関する臨床試験の概要」を見ても、十分な試験が行われていないことが明らかになっています。その上、トクホは一度許可されると、その後は無期限にトクホマークを付けて販売することができます。定期的なチェックも、ほとんどなされていないんです。ですから、発ガン性があると指摘された花王「エコナ」や、人工甘味料入りのダイエット飲料などのようなイカサマ商品でも、平気で認定されてしまうんです。なぜなら、先程説明したように、「日本健康・栄養食品協会」は、大企業の利益を拡大するための利益組織だからです。本当に健康に良い商品というのは、添加物や砂糖、人工甘味料などを一切使っていない昔ながらの自然な食品です。それは、歴史を見れば一目瞭然なんです。「トクホマークがついていれば、安心」などと、決して思ってはいけません。
少し長くなってしましましたが、すべて大事なところだと思うのでそのまま抜粋することにしました。
現代の栄養学はどこからきたのかというと、ドイツの栄養学者・カール・フォン・フォイト(1831~1908年)という方が提唱されたものだそうです。この時点で単純に考えて国土の気候や風土、歴史や生活習慣の違う日本人とドイツ人が同じものを食べて同じ結果になると思いますか?人間の構造は同じでも体質は違いますよね。私は甚だ疑問です。ご自分でもよく調べ、考えてください。
うつ病に関してはキーワードが食生活になりますので、今後食にかんしては詳しく書いていく予定です。
またマスコミも一企業で利益を追求する会社ですから、スポンサーの悪口は言えない、書けないのは当然ですよね。したがって、スポンサーのほとんどは大企業ですから、スポンサーに関する不都合なことは報道できないのが当たり前です。したがって、真実が弯曲されて報道されていてもおかしくないかもしれません。またマスコミで報道される権威ある方々も、同じで、どういう企業が後ろ盾をしているのかを知ったうえで、その方の情報を信用するのかどうかを考えなければなりません。当たり前のことでこの方々もスポンサーの広告塔として情報を発信しているので、自分のスポンサーの利益に反することは言えません。総じて言えば、マスコミでは不都合なことは報道しにくいということが考えられます。したがって内海医師が言われたように、本当の情報はインターネット、または書籍から得るしかないのかもしれません。また自分が信用できると思う方からのメルマガや直接講演会などで聞くことも一つ情報入手方法です。しかしたくさんの情報が交錯してますので、何が真実かは自分の心眼で計るしかないのが現状です。それができなければ、知らないうちに病気にさせられ、苦しめられるだけでなく、時間やお金をもむしり取られていくことになるかもしれません。
トクホについては、私も始めて知りましたが、内海医師がおっしゃるこが本当ならとんでもない話ですね。大企業に貢システムとは。貢だけならまだしも、体に悪い人工甘味料などの添加物が入っているのは確認してましたから、身体にも害があるということですね。みなさんも是非自分で調べて確認してくださいね。
このように間接的にうつ病になる原因が社会に蔓延しています。これを回避するには正しい情報を得るしかありません。まずは自分で信用できると思う方から情報を得るのが早道かもしれません。そういう方を一人でも多く発見し、明日からの対策としてくださいね.