うつ病からの脱出ーこんなにも怖い薬のもたらす負の作用 5ー

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今日はこのテーマの最後です。

著書『薬を抜くと、心の病は9割治る』から下記抜粋します。

死を招く薬物依存の恐ろしさ
 薬物依存になると、特に向精神薬の場合、食欲や性欲などによる自発的な活動すらおっくうになり、最悪の場合は薬だけポリポリ食べながら、究極の副作用ともいえる心臓発作や肺水腫をこじらせて呼吸不全に陥り、死んでしまうこともあります。
 亡くなる間際の薬物依存症患者は、みんな骨が透けて見えるくらいにやせこけ、目の下に濃いクマをつくっています。しかし、医師の助けを求める気力もなく、「もっと薬をくれ」と懇願するのです。この言動は、まるで覚せい剤中毒者のそれと同じではないでしょうか。
 一度薬物依存になってしまうと、薬からの離脱は至難の業です。当クリニックにも、向精神薬によって依存的になってしまった患者さんがたくさんいらっしゃいます。
 そのような患者さんは、少しずつ滅薬していきながら、同時に体内に蓄積された薬物を体外へ排出していくデトツクスの役割をする栄養素(第5章で詳述するK・リゾレシチンやマルチミネラル等)を与えつつ治療しています。しかし、このような治療を行っている医師は少ないのです。
 たとえば、2007年に中枢神経興奮剤のリタリンの適応症からうつ病がはずされましたが (現在の適応症は睡眠障害のナルコレプシーのみ)、それまでこの薬に依存していた患者さんたちはいきなりその服用を絶たれたため、覚せい剤中毒者の禁断症状にも似た苦しみを味わうことになってしまいました。
 このような状況にまったく配慮しない精神医療の現実には、憤りを感じるばかりです。かつて軽いうつ病患者にリタリンを処方し続けている医師もいて、なかには「合法覚せい剤・リタリンをすぐ出してくれる病院」としてネットの提示版などで若者たちの話題になっていたクリニックもありました。
 そういう病院なとで入手したリタリンを繁華街やネットで売りさばく人間も出現し、一時は多くの摘発者を出したこともあります。

薬の投与-子どもたちが危ない!
 私たちが研修医だったころの精神科医は、「子どもにはできる限り薬を授与しないよう に」と指導していました。ところが2005年に施行された「発達障害者支援法」により、 それまで心の病とは無縁だった多くの子どもたちが、ADHD(注意欠陥多動性障害)や LD(学習障害)、自閉症だと診断されるようになってしまったのです。
 その診断基準のー例をあげると、「言葉につまったりする」「走り回ったり、高いところに登ったりする」「自分だけの知識世界がある」「ほかの子どもたちからいじめられること がある」―いかがでしょう?自分の子ども時代を思い出しても、これに該当しない友だちを探すほうが難しいくらいではないでしょうか。
 しかし現実にこの項目に当てはまると、学校から精神科に行くようにすすめられてしまうのです。
 2000年代の後半くらいから、世間の論調が「子どもにもうつやパニック障害といった精神疾患がある」というふうに変わってきました。そして向精神薬を使ってもいいという医師が増え、子どもへの薬の投与を躊躇しない医師が多くなってきました。
 それでも家族は基本的には「子どもに精神科の薬なんて……」といやがりますが、薬を投与しないと暴れたり、物を投げるなど家庭で手がつけられない子どもが増えてきました。そのため「少しぐらいだったらいいだろう」ということで、向精神薬を子どもに飲ませています。
 その結果、常に眠くなって学校の成績が伸びなくなる、女子の場合は月経が乱れるなどの副作用が起こります。当クリニックでは減薬しつつ、同時に必要なサプリメントを与え、神経細胞の傷を癒すという治療法をとっています。

向精神薬で増加する子どもの自殺や事件
 アメリカの「市民の人権擁護の会」によると、アメリカには向精神薬を服用している子どもたちが400万人以上もおり、約150万人が自殺に追い込まれる可能性のある抗うつ剤を服用しているそうです。そのため、多くの死亡事故や暴力事件が引き起こされ、ようやく向精神薬を見直す運動が盛んになってきました。
 その結果、銃乱射事件の原因のひとつとされる抗うつ剤が販売停止となり、向精神薬の投与を禁止する法律も次々と制定されるようになりました。
しかし、アメリカで売れなくなったしわ寄せが、いま、日本にきているのです。向精神薬の販売市場はアメリカから日本へと移行し、危険な向精神薬が子どもたちに投与されています。
 子どもたちを犯罪の加害者にしないためにも、自殺させないためにも、こういった薬の乱用を絶たなければならないと私は考えています。

以上、抜粋終わり

薬物依存の恐ろしさが書いてますが、

何も知らないでいると、

あなた自身も同じことになる可能性があります。

知らないということは本当に恐ろしいことだと思います。

だから身を守るためにも、

もっと積極的に知る必要があります。

詳しく把握できないにしても、

少しでも知っておくことが、

あなたの未来を変えることになります。

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