今日からは砂糖がうつ病とどう関係しているのかを事例を出しながら説明していきたいと思います。
まず、参考図書『砂糖をやめれば うつにならない』から下記抜粋します。
〈彼女をうつ地獄にした砂糖〉
・医者を訪ねても「うつ」は治らない
由紀子さんは22歳のとき、イライラ、頭痛、不眠、疲労、集中力の不足などに苦しみました。それで、病院を訪ねたところ、うつ病、躁うつ病、不安症、不眠症などと診断されました。ベッドから起き上がるだけでも一苦労といった状態で、勉強にも身が入りません。それでも頑張って大学を卒業し、就職したものの、仕事は順調ではありません。
彼女は、内科医、精神科医、心理カウンセラーに相談しましたが、問題はまったく解決しません。大学生のころ、朝食抜きで授業を受けに急いだ彼女が、側溝に落ちてパニックを起こしたと聞いて、彼らは当惑していました。
医師たちは、彼女にパキシル、ジェイゾロフト、リスパダール、トフラニール、ランドセン、アチバンなどの薬を治療マニュアルにしたがってくり返し処方しました。うつの症状は一時的に改善しましたが、すぐに元に戻ったばかりか、別の問題も引き起こしました。
薬を飲みはじめて1年以内に、身長158センチの由紀子さんの体重は82キロに増えたのです。丸まると太ってしまいました。飢餓感から大食いしたのです。
興味深いことに、彼女が訪ねた数人の医師のうちだれひとりとして、彼女の食事について質問しません。彼女の食事はというと、コーラ、コーヒー、ドーナツ、餅菓子、パスタ、ケーキ、マフィンなど、カロリーだけで栄養素のないエンプティ・カロリー、つまり、砂糖や高度に精製されたカーボ(糖類)漬けだったのです。
あるとき、彼女は、もしかしたら自分には血糖の問題があるのでは、と医師に言い出したことがありました。彼女はこう回想します。
「1日のうちでお腹が空いたときに食べないと、イライラし、頭が痛くなると告げたのですが、たいていの場合、彼らは関心を持ちません」
また、たまにですが、こんなこともありました。
「2~3度、血液検査をしたことがありますが、そのときは何の症状もないときだったのです。もちろん、結果は、“正常”ということでした」
そうこうするうちに由紀子さんの二十代は、暗い気分のまま過ぎていきました。とりわけ、毎月の生理が近づくと、イヤな気分になりました。
「そのころの私は、イヤなことは何でも月経前症候群(PMS)のせいにしていました。整理がやってくるたびに、1週間ほど、気分の変動、下腹部の痛み、頭痛に襲われていたのです」
ある日、彼女はささいなことで夫に怒りを爆発させ、彼の頬を平手で殴ってしまいました。彼女が産婦人科にいったら、医師もなすすべがなかったのでしょうか、驚くことに、その新しい医師は跪いて、彼女の手をとり、祈りはじめたではありませんか!
・砂糖をやめて治ったうつ
人生は悪いことばかりではありません。彼女に転機がやってきました。2004年、彼女が33歳の誕生日を迎える直前のこと、11年におよぶ痛みと苦しみのあとに、由紀子さんは彼女を長年にわたり苦しめてきた原因を突き止めたのです。
彼女を助けたのは、現代医学の医師ではなく、栄養学に詳しい鍼灸医でした。この鍼灸医が、砂糖と高度に精製されたカーボの多い食事によって彼女が低血糖症になったのではないかと疑ったのです。
このアドバイスを聞いた由紀子さんは、ただちにデザートやケーキなど大好きだった、甘いものを食べるのをやめ、その代わり、食事とおやつに、タンパク質、健康によい脂肪(青魚やアマニ油)、野菜、糖分の少ない果物などの全体食品を食べるようにしました。するとどうでしょう。1週間もすると、彼女の健康状態は劇的に改善されました。
彼女はこう言います。
「甘いものをやめ、正しい食事に変えたら、うつや気分の変動がなくなりました。飢餓感もなくなり、体重も元に戻りました。私はおいしくて健康によい食べものの世界を発見したのです」
彼女のうつは、砂糖によって引き起こされていたのです。これを「シュガーブルー」といいます。薬をいくら飲んでも治らなかったのは、当たり前なのです。
以上、抜粋終わり
由紀子さんは、長い間低血糖症という病気がわからなく、うつ病で苦しんでいます。
何故なら、低血糖症について、まだほとんど知られていないからです。
それでも彼女は低血糖症について、知識のある鍼灸医に出会えたから良かったです。
恐らく、まだ多くのうつ病患者が原因を知らず、困惑した日々を過ごしていると思います。
すべてのうつ病が、砂糖が原因ではありませんが、一度ご自分の食生活を振り返り、
思い当たる方は、まず食生活から砂糖の摂取を排除することを考えてください。
次回より、もう少し詳しく説明していきます。